渋谷駅東側の再開発の一端として、宮益坂の高低差の解消が計画されています。その宮益坂を上ると、明治通りに沿って青山学院大学があります。広大なキャンパスは、歴史を感じさせる巨木に囲まれています。学生食堂は一般にも開放されており、大きな木々の奥に位置する「17号館食堂」、通称「イチナナ食堂」があります。

大型モニターでメニューが見れる大食堂

正門を入り左手奥に位置する食堂は、3台の食券機の上に設置された2台の大型モニターで、その日のメニューを映し出しています。メニュー価格は、周辺の青山・表参道の飲食店と比べ、驚くほど安いです。食券は一般の人でも学生と同価格で購入可能です。

日替わりランチメニュー「表参道」は、450円から500円の間で提供されています。350円の「イチナナカレー」や460円の「日替わりパスタ」も学生食堂の安さを表しています。

カウンターでメニューを受け取り、席を探しました。学生さんたちは、一般の利用者に慣れている様子で、居心地の悪さはまったくありません。

塩ラーメン（350円）

叉焼（2枚）、メンマ、小松菜を盛りつけたラーメンが登場しました。あっさりとした塩味のスープとつるつるの中太麺が絶妙に絡み、その香りは全くクセがありません。麺が美味しくて、一気に完食できました。小腹を満たすには丁度良い量となっています。350円という価格で、しっかりとラーメンを味わえるというものでした。

食券では、「麺大盛」が70円で提供されている一方、550円の塩ラーメンセットには小さな丼も付属するため、こちらもお得なメニューになっています。

中華麺メニューには、日替わりラーメンもあります。黒醤油ラーメンやトマトチーズラーメン、富山ブラックラーメンなど、一風変わったラーメンもラインナップされています。

食堂を出ると「四心アーチ」の美しい学び舎を鑑賞できます。

10年前、イチナナ食堂で塩ラーメンを食べた際の価格を調べたところ、270円でした。10年間で80円の値上がりがありますが、現在の350円はもちろん安いと言えます。

青山学院 学生食堂公式X（旧Twitter）で、営業日や週替わりメニューの確認が可能です。

※学生さんが写らないよう撮影範囲が限られたため食堂内の写真を載せることを控えました。情報が足りない点お詫びします。