今季初!?広範囲で爽やかな晴天/北陸は「危険度」を確認しながら行動を:気象予報士解説
23日は、22日にかけて各地に大雨をもたらした前線が本州の南まで下がり、大陸から乾いた空気を持つ高気圧が移動してくるでしょう。
東北や北陸、九州~南西諸島など引き続き雨が降るところもあり、特に北陸では引き続き「危険度」(後述)を確認する必要がありますが、そのほかは爽やかに晴れる見込み。
すでに22日には北海道の山で初冠雪が観測されていますが、ようやく本州付近でも季節が進みそうです。
連休明けの天気・気温の見通しを含めて気象予報士が解説します。
広範囲で天気回復へ
23日は前線が南下し、この前線がかかる南西諸島~九州南部と、また気圧の谷が通過する北陸~東北で雨が予想されています。
特に降水量が多くなりそうなのは九州南部で、北陸では朝のうち少ない雨が降る程度ですが、これまでに降った量が記録的なので、キキクルで災害の「危険度」を確認しながら行動してください。
また関東も一部でにわか雨がありそうです。
一方で、広い範囲で見ると圧倒的に晴れる場所が多く、しかも大陸から移動してくる高気圧による晴れなので、湿度がぐんと下がりそうです。
東京では最小湿度(1日で一番湿度が下がるときの数字)が44%と予想されていて、今月に入ってから一番低くなる見込み。
実は気温はまだまだ30度を超えるところが多いため、涼しいとまでは言えないのですが、今季初めて広範囲で「爽やか」と感じることができそうです。
連休明けの雨マークが変わる!?
これまで筆者の記事ではたびたび、連休明けに再び前線が本州付近にかかり、全国的に曇りや雨が続きそう、という解説をしてきて、実際に気象庁の週間予報もまだその通りになっているのですが、この予報が変わってくるかもしれません。
最新のデータでは、前線が本州よりも南に位置する可能性が出てきていて、雨マークが消える地域も出てくるかもしれません。
もともと前線による雨というのは梅雨でも秋雨でも先が読みづらいのですが、雨予報が晴れ予報に変わると気温がぐんと上がってしまうため、最新の天気とともに気温の情報も確認するようにしましょう。
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