【川崎市中原区・岡本克彦さん】「こすぎの大学」は次回で100回め! たくさんのつながりをありがとう
今でこそ、武蔵小杉にたくさん友達がいる私ですが、10年くらい前までは、ここは単に寝起きするだけの街でした。子どもが生まれてからは、便宜的に知り合いができることはありましたが、ママ友付き合いはそんなに得意ではなく、やっぱり街への愛着はなかったと思います。
それが、今では街を歩けば「Ashさん!」と声をかけられ、お店に行けば「おかえり!」と言ってくれる人がいる。一体その間に何があったの?と言われれば。
それは、この街に「大学」があったからなんです。
その名も「こすぎの大学」
それは、本物の大学ではなかったのですが、その頃話題になっていた「ソーシャル系大学」で、武蔵小杉に住んでいる人たちが、内外の面白い人たちを講師に招き、月に一度行われているコミュニティカレッジでした。あるきっかけでそのこすぎの大学に講師側で登壇させていただくことになり、そこから一気に私にとっての武蔵小杉の景色は変わって行ったのです。
私が登壇したのは、2015年の「こすぎの大学」28回でした。それがなんと、次回100回を迎えるというのです。主宰メンバーのオカポンこと岡本克彦さんに話を聞くことができました。今日は楽しいコスギライフを過ごせたお礼を込めて、100回を記念する記事を書きたい!と思います。
参加者として印象に残る回
岡本さんに「100回開催する中で、特に印象に残っている回はありますか?」と尋ねると、「どの回も思い出深いので、一つには絞れない」という模範解答が返ってきたので、私が勝手に印象に残っている回をあげるよ!(笑)
第36回「武蔵小杉と多摩川」
STEP CAMP代表の寒川一さんの回。
震災から5年の年でしたが、熊本で地震もあり、地域での防災意識を高めるきっかけになりました。しかも、キャンプの道具やノウハウを使って説明してくれるので、こんなに楽しく災害に備えることができるんだ、と思ったのが目から鱗でした。
第34回「こすぎの大学 with 川崎市役所 第2弾〜武蔵小杉のミライ学〜」(2016年3月11日)
この回もとても印象に残っています。
小島聡先生は現役の法政大学教授で、これはもう「先生役」じゃなくて「先生」じゃん!バックキャスティングという手法を使って、武蔵小杉という街を分析していくかなりきちんとした内容の講義で、これを近所で受けられるなんてすごいことだなあ、と思った覚えがあります。
第38回「こすぎの大学~武蔵小杉でパラムーブメント~」(2016年7月8日)
それから、武蔵小杉じゃない場所でやったこともありましたね!
元パラスイム選手・矢嶋志穂さんが先生の回でした。
川崎にあった、ホテルオンザマークスでの開催で、パラリンピックの開催に向けて川崎でも盛り上がるパラムーブメントについて、また街の中でのバリアフリーの実際などにについて話ができて、とても有意義でした。
第85回「こすぎの大学~武蔵小杉の令和元年を紙芝居で振り返る~」(2019年12月13日)
この回もよく覚えています、「こくごレストラン」という活動で紙芝居をする笹山麻美さんが先生でした。
途中からグラレコが取り入れられるようになって、レポートが見やすくなりました。
みんなで紙芝居(4コマ)を描いて発表したのですが、うちの空太郎が堂々と大人の前で発表していたのを見て、感涙に咽び泣いた回でした(笑)。
こうやって子どもづれで参加できるのも「こすぎの大学」のいいところなんですよね。地域の人たちに「大きくなったね」と褒めてもらって、改めて地域で子供を育ててもらってるんだなあと実感&感激する回でした。
番外編?第39回「こすぎの大学~オトナモナー企画第1弾“チャンバラ合戦-戦 IKUSA-”~」(2016年7月30日)
こちらは、外でみんなでチャンバラをして盛り上がった特別回。
こちらの企画は、私がその前に参加したこすぎの大学のワークの発表の時に、「オトナモナー」というキーワードを出したことこから盛り上がったらしく(岡本さんが)、
「Ashさんの企画のチャンバラは思い出深いですよ!」と言われたんですが、あれは紛れもなく岡本さんの企画ですからね(笑)
部活動に発展することも
ポタリング部とハイサワー部が2強ですね。
こちらは大学での「サークル活動」みたいなもの。それぞれが興味のある分野で立ち上げて、参加したい人が参加するというゆるい活動ですが、某大学のテニスサークルのように、様々な出会いがあり、とても楽しいです。(私、先日はこちらのハイサワー部のイベントでアマビエちゃんになりました♪)
100回めを迎える今のご心境は?
リモートワーク中のオカポンさんに、100回めを迎える心境をおうかがいします。
岡本克彦さん(昭和47年生まれ・48歳)
「2011年9月から勤務先のNECカシオモバイルコミュニケーションズで、社内風土改革を通じたイノベーションの創出を目的に毎月ソーシャル系大学「ムサコ大学」を2年間やっていました。なかなか面白かったので会社の外に出よう、ということになった時に、今こすぎの大学・代表をやってくれているメガネのオーサカの大坂亮志さんに出会い『ここをムサコと呼ぶやつはこの街にはいない』と言われました(笑)。最初は街に対する認識もそんなものだったんです」
ここでも、ムサコ、コスギ論争が…(笑)。
「第一回で講師をやってくれた佐藤さんはNECで出会ったんですが、僕自身を変えてくれた人なんです。同時に職場のマインドも変え、本当の意味で共創ができるようになった。同じ視点で地域をデザインするというようなテーマで話してください、と佐藤さんに頼みました。講義内で行うワークショップで、この街を表す漢字を創って最後に発表しました。その時に出てきた『交+心』(心が交わると書いてネットワークと読む)という漢字は、今でも僕を支えてくれてるこすぎの大学の裏テーマなんですよ」
「武蔵小杉で好きな場所ありますか?そちらで写真を撮りましょう」というと、こちらに連れてきてくれました。上記の第一回の会場でもあった小杉町三丁目会館です。私もこちらの会場で話させていただいたので、思い出深いです。
100回めの記念回は、大坂さんが登壇
いよいよ、今週末の金曜日には、100回めということで、節目の回には代表の大坂さんが登壇します。
こちらへの参加方法は、一番下に載せてありますので、ご参照の上ぜひ参加してみてください。
コロナにも負けない、街のつながりができたことに感謝
昨年は、コロナ禍でいろいろなことが中止になったり、こすぎの大学もオンラインで行うなどの対応をしなければなりませんでした。でも、コロナのインパクトは震災やリーマンショックに比べたら穏やかに感じた、といいます。地域に友達ができていたから、在宅勤務で会社に行けず地域にいることになっても、不安はなかったんですね。
「でも、今までならすぐに『焼辰さんで飲もうよ』と言って集まっていた地域の友人たちと気軽に飲めなくなったことは、精神的には大丈夫だと思っていたけれど、ストレスだったんですね。体には出ちゃいました。帯状疱疹になったんです」。
帯状疱疹くらいと思っていたが、Twitterにそのことを書いたら、第4回のこすぎの大学に登壇してくれた井田病院の医師が「顔の帯状疱疹は命の危険もあるので、すぐに来てください」と連絡をくれたといいます。
「結果的には命に別状はなかったけれど、こすぎの大学をやってきてできたつながりに、感謝しました」と岡本さん。本当に、そうですね。
私も、こんな風に今武蔵小杉を中止に、川崎の記事を書いたりclubhouseで中原区の飲食店さんについて話したりしているのは、ひとえにこすぎの大学との出会いがあったからだと思います。本当にありがとうございます。今後もこすぎの大学から目が離せません!
こすぎの大学 第100回「こすぎの大学~武蔵小杉でこすぎの大学、祝100回~」
【日時 】2021年 4月 9日(金)19:28-21:15
【先生役】こすぎの大学 代表 大坂亮志さん
【場所 】オンライン(zoom)とリアルのハイブリッド開催
中原区役所 5F 会議室
【参加費】800円(オンライン)、1,000円(リアル) ※事前申し込み制
【申込み】https://kosuginouniv-100th.peatix.com/
こすぎの大学ウェブサイトはこちら → https://www.kosuginouniv.com