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NTT東日本、イチローのWeb限定CM:外国人が日本のもんじゃ屋で「光のある世界とない世界」を体験

佐藤仁学術研究員・著述家

NTT東日本は2016年3月5日からマイアミマーリンズのイチロー選手と「スピッツ」を起用した新CMを公開した。テレビ版もあるが、今回はWeb限定のCMも公開している。

今まではテレビで放送されたCMをNTTの公式サイトやYouTubeにアップしていたことはあった。イチローはNTT東西のCMに起用されてかなり長いが、NTT東日本でイチローがWeb限定のCMを公開するのは今回が初めて。

最近はドコモから「ドコモ光」というサービスが出ており消費者を対象に光サービスを展開しているが、NTT東日本でも事業者やお店にフレッツ光の提供をしている。

光になったイチロー選手が登場!

「光のあるもんじゃ屋(働くイチロー)」篇

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今回のWEB限定CMでは、 NTT東日本の光が集積している「とう道」で、 光の「化身」としてイチロー選手が登場してくる。「とう道」というのは光回線や電話回線が集まっている地下トンネルのこと。まさに光がスタンバイしている場所である。

そして日本に遊びにきた外国人観光客のもんじゃ屋さんで奮闘しながら 光の「ある」世界と「ない」世界を対比し、光のある便利な社会を表現している。

光の「ある」世界を表現した『「光のあるもんじゃ屋(働くイチロー)」篇』では、「とう道」でたたずむ「光のイチローさん」が、もんじゃ焼き作りに戸惑う訪日外国人のタブレットに飛び込み、同時通訳・翻訳アプリを利用をしながら、外国人観光客たちのもんじゃ焼き作りを成功に導くというストーリー。

もんじゃ屋さんでWi-Fi利用可能のシールも英語で表示されているところも、多くの訪日外国人が、もんじゃ屋を訪問してくることを想定している。

「光のないもんじゃ屋(休むイチロー)」篇

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一方、 光の「ない」世界を表現した『「光のないもんじゃ屋(休むイチロー)」篇』では、「とう道」でラーメンを食べながら、外国人観光客の様子をイチローさんが見守っている。案の定、失敗してしまったもんじゃ焼き作りを見かねて「光のイチローさん」が再び動き出す、といったコミカルなストーリーとなっている。

ネットに接続できない世界には後戻りできない

たしかに日本を初めて訪問した外国人にとって、もんじゃ屋に入って、もんじゃ焼きを作るのは大変だろう。お店に入ってからタブレットやスマホで簡単にネットにアクセスして、もんじゃ焼きの作り方、食べ方を調べることもあるだろう。何も知らないで、いきなりもんじゃ焼きの具を出されても、どうしていいか、わからないだろう。その様子を「光のない」篇では表現されていて、面白い。

これは海外に行った日本人でも同じような経験をしたことがある人がいるだろうし、日本でもネットに接続していないだけでイライラする人も多い。どこからでも誰もが簡単にネットにアクセスできることの大切を改めて痛感させられる。もはやネットがない時代には後戻りすることはできない。外国人が日本に来たときに「日本はWi-Fiも利用できないのかよ」と思われたくないものだ。

学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

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