秋の気配が漂う鳴尾浜 遠征前のこぼれ話《阪神ファーム》
きのう21日、1軍は6試合すべてデーゲームでした。どれも接戦で、シーズン終盤になってもなお盛り上げてくれますねえ!阪神は甲子園でクライマックスシリーズができるかどうかの正念場でしたが、なんと17残塁という拙攻で中日戦3連勝はならず。大和選手は同点タイムリー二塁打と超ファインプレーで沸かせてくれた反面、バント失敗が2つ…笑顔はなかったですね。一方、中日の高橋周選手をはじめプロ1号の三ツ俣選手、プロ初勝利の福谷投手など、鳴尾浜球場でもよく見ていた選手たちが1軍で躍動する姿は、相手チームであれ嬉しいものです。
スカッと青空が広がった野球日和でしたが、残念ながらウエスタン・リーグは試合なし。阪神は鳴尾浜で13時まで練習をしてから名古屋へ移動しました。きのうは久しぶりに暑かったですね。でも日差しを避けて入った大きな鉄柱の影が、急に長くなった気がします。少し前までは太陽が高く、日陰を探すのが大変だったのに。あ、寮の建物の前にある花壇のようなスペースで、そろそろ遠征組が出発するかな~という14時半頃に早くも虫の声が聞こえましたよ。ちょうど日陰になっている草むらの中から、チロチロと。まだ日なたは、かなり暑かったんですけどね。
別メニュー組&柴田選手が残留
練習では、腰痛のためファームでリハビリ中の新井良選手が、きのうはサードの位置でノックを受け「バッティングは大丈夫です。守備がまだちょっと」と話していました。左わき腹を痛めている今成選手も、キャッチボールや外野でフリー打撃のボールを捕ったりしています。まだ試合には出られないので遠征はもちろん残留。きょうからの鳴尾浜でも、ちょっと色白な“Wリョウタ選手”の元気な声が響き渡ることでしょう。
きのう俊介選手と入れ替わりで抹消された柴田選手は、名古屋へ行かず「残って練習しますよ!」と言い、きのうもランチのあと室内で打ち込みました。また西田選手も残留です。既に室内でカーブマシンのみ打撃練習を始めていますが、きのうの午後はストレートマシンも解禁。守備については「スローイングは大丈夫だけど捕球がまだ」だそうです。早く復帰したいとは思いますが、焦らずに。
一二三選手も遠征に参加
監督やコーチ、選手たちは2~3人ずつタクシーに乗って出発しました。22日と23日の中日戦(ナゴヤ)遠征に参加するのは、確認できた範囲で
【投手】岩貞、筒井、金田、岩本、白仁田、玉置
【捕手】小宮山、清水、小豆畑、岡崎、原口
【内野手】北條、黒瀬、陽川、森田、阪口
【外野手】横田、一二三、中谷、田上
というメンバーです。一二三選手も、久しぶりのスーツ姿で北條選手と一緒に出掛けました。今回のナゴヤで実戦復帰ですね。フリー打撃ではレフトに大きなホームランも打っていたので、期待しましょう。
寮生以外は、いったん家に帰る選手がいるため全員は把握できませんでした。投手陣で残留を確認したのは西村投手、鶴投手、山本投手、伊藤和投手、島本投手です。他にも秋山投手、田面投手、吉見投手、二神投手あたりが不参加と思われます。野手は先ほど書いたように故障組以外で柴田選手が残留。藤井選手と日高選手も残っているでしょう。小嶋投手と久保田投手、高山選手は未確認ですが、ナゴヤ球場に行けばわかりますね。
スーツの上着が要る季節
寮生で一番最初に出たのは原口選手。キャッチャーが大勢行くので、今回は内野での出場でしょうか。「上着を着るのは久しぶりですね」と言って、1人でタクシーに乗りました。そういや夏は上着なしだったので、3か月ぶりくらいかな?そのあとも全員が上着を着用。ここにも季節の移ろいを感じます。
古屋コーチと吉田コーチもタクシーを呼んでいたのに、乗ろうとすると選手が呼んだ車だったというのが続き、3台目は中谷選手と阪口選手の同期コンビでした。ここで「先に乗られますか?」と阪口選手が声をかけ「3台目でやっと(笑)」と古屋コーチ。その前にも、乗るのを戸惑う選手に「いいよ、いいよ。まあ普通は先にどうぞって言うけどな」と笑って辞退されていたんですけどね。ようやく阪口選手が言葉にしたというわけですが、でも促されて先に乗っていきました。
結局、まとまって来たタクシーが全部出てから数分後にやってきた該当車に乗ってコーチ2人は無事に出発。その前に小豆畑選手も1人で出発。そして最後に金田投手と、きょう先発の岩本投手、あす先発の岩貞投手の3人が一緒に出かけて、寮生はオールアップです。