【長和町】環境省のお墨付き。「黒曜の水」は飲食店も汲みに来る「日本一の超軟水」です。
2024年11月22日に、環境省が公式Xで長和町の「黒曜の水」を「おいしいと評判の名水」であると紹介していました。「名水広場」に引かれている、その「黒曜の水」は無料で汲み放題です。
小雪のちらつく土曜日(2024年12月7日)の昼。「名水広場」で様子を見ていましたが、汲みに来る人が絶えませんでした。中には10個くらいのポリタンクを並べていたご家族も。
(1)「黒曜の水」とは
長和町は本州最大級の黒曜石の産地として有名ですね。和田峠の周囲の森に降った雨は、黒曜石の岩盤で濾過されて、一部は湧き水となります。
(2)「黒曜の水」が名水とされる理由
土壌や岩盤のミネラル成分が溶けると、地下水の硬度が増します。日本の地形は急峻で水が地下にとどまる時間が短いため、軟水が多くなります。
また、ほとんどミネラルを地下水に溶出しない地質もあります。硬度およそ30のサントリー「南アルプス天然水」は、甲斐駒ケ岳一帯の花崗岩質エリアで採水しています。
「黒曜の水」は硬度17という超軟水です。参考までに東京の水道水は硬度60前後の軟水。ミネラルウォーターのエビアンは300を超える硬水です。
(3)「黒曜の水」でおいしくなる料理
☆ご飯(炊飯)
硬水よりもふっくらして、ほどよい粘り気のおいしいご飯になります。
☆和風だし
かつお節や昆布などの和風だしには、硬水よりも軟水が適しています。軟水は水分の浸透性に優れているため、素材の風味を活かした料理が可能になります。
☆ラーメン
和風だしと同じ理由で、素材の味を活かしたスープのラーメンに。普通の水で作った場合と比べて、とても軽い印象になります。
(4)日本酒は硬水・軟水それぞれの良さがある
日本酒の仕込み水に硬水を使うと、輪郭のはっきりした、キレのある日本酒になる傾向があります。有名な兵庫・灘の宮水は硬度100です。
一方、軟水で造った日本酒は、やわらかくまろやかな口あたりになる傾向があります。上田市の信州銘醸では黒曜の水を使った酒造りをしています。
黒曜石のもつ微弱エネルギー、遠赤外線、磁力線によって濾過された水は、分子の集合体を小さくし、ミネラル分の大変少ない「日本一の超軟水」。地元では腐らない水ともいわれています。
●「黒曜の水」名水広場●
住所:小県郡長和町和田男女倉