【四條畷市】何でも作れる会社──「FactorISM」に参加のエムズコーポレーションを訪問
10月24〜27日の4日間、大阪府内各所で行われるものづくり企業の“文化祭”「FactorISM」に、市内に本社を構えるエムズコーポレーションさんも参加します。どういう会社なのか、そしてどんな思いでこのイベントに参加するのか、実際に訪問して見聞きしてきました。
FactorISMは、「こうばはまちのエンターテイメント」を合言葉に、工場などを一般開放してものづくりを体験、体感してもらうオープンファクトリーのイベント。期間中は、八尾市や東大阪市、堺市、門真市など、大阪府内で営業する企業が工場見学やワークショップなどを実施する予定です。
そのうちの1社であるエムズコーポレーションさんは、様々な業種のメーカーで設計された新製品の試作品を作る会社です。四條畷市西中野にある本社社屋は3階建て。まず案内された2階のオフィスは広々としていて、働く環境として快適そうです。3階にはカフェスペースもありました。何かえらくおしゃれなイメージの会社です。
同社は22年3月、本社を従来の寝屋川市から当地へ移転。その際、新社屋は木のぬくもりを感じられる空間づくりに努めた他、営業・製造の両部門を1フロアに配置して交流しやすくするなど、コミュニケーションを活性化する仕掛けを各所に施したそうです。
こうした職場環境の実現によって、従業員の皆さんの満足度向上や、新しいアイデア創出の促進などを期待。同社取締役の硲(はざま)克樹さんは、「(新社屋へ移転後)営業担当者がお客様に呼びかけやすくなったのか、以前よりも来客が増えました」と対外的な面での好影響も語ります。
FactorISMは今回が初参加。26日と27日に小さなサンタクロースを作るワークショップを企画したところ、参加者の募集を開始した10月1日に計112名の予約枠がすべて埋まったとか。そのため、急遽ワークショップのない社内ツアー企画を新設。15日正午時点で、26日の予約枠はすべて埋まっていますが、27日はまだ少し空きがある状態です。
同社がこのイベントで伝えたいのは、ものづくりの楽しさ。硲さんは「この仕事をする前は、市販品を買った時に『これ、合わへんかったら新しいのを買えばいいや』と考えがちでしたが、今では『ここを削ったら使える』と思える場合はグラインダーで削ってみるなど、マインドが変わりました。そういう感覚を知ってもらえれば」と、創意工夫の楽しさが味わえるものづくりの魅力を強調。「四條畷市には何でも作れる会社がある、ということを知ってほしい」と期待を込めました。
なお、市内企業ではこの他、吉川鐵工さんも当イベントに参加します。両社の企画に興味のある方は、申し込みを検討してみてはいかがでしょうか。