【旭川市】市民文化会館は建て替えを基本に検討。建設するならどこが良いですか? 基本構想の意見も募集中
1974年に建設された旭川市民文化会館は、2024年で築49年となり老朽化の問題を抱えています。3年前には小ホールでどんちょうの落下が起きました。そこで大規模修繕か建て替えかを長らく議論してきましたが、2024年現在は建て替えを基本に検討がすすめられているとのことです。
「旭川市民文化会館整備基本構想検討会」が2023年に7回開催されています。注目したのは第6回の基本構想検討会で、2022年や2023年の検討会で建て替えの場合はどんな場所が意見にあがったかが記載されていました。おもに3つの場所が取り上げられており、「旧総合庁舎跡地」や「大雪クリスタルホール多目的広場」「常磐公園内」の三か所です。
2023年11月より新庁舎が開庁となり、12月17日には旧総合庁舎は閉庁式を開催されました。跡地について旧庁舎は取り壊された後には駐車場になるということでしたが、この跡地に市民文化会館を建設してはどうかという意見が市議会をはじめ多くの関係者より挙がっているようです。
「旧総合庁舎跡地」はアクセス面や敷地面積は条件にあうようですが、デメリット部分もあるようです。旧総合庁舎には地下駐車場があったことから、地盤などの問題を解決しないとならず、公園などに建設するよりも費用負担が大きくなるという見解です。
「大雪クリスタルホール多目的広場」の活用という意見もありました。「大雪クリスタルホール多目的広場」は用途地域の関係で容積率が低く設定されており、建設可能な延床面積は20,000平方メートル弱程度とのことです。また敷地内の公園に新たな建物を建設するという話もありますが、避難所などの兼ね合いからもハードルは高いようです。
常磐公園内という案を見てみると、現存する建物を解体した後、当該部分を活用するというイメージというのが事務局の見解でした。大雪クリスタルホール同様、常磐公園も避難所でもあり、公園内に新たな建物を建設するというのはハードルが高いようです。また常磐公園の場合は搬入経路の確保も考えねばならないようです。
常磐公園内にある「公会堂」も問題を抱えています。大規模改修はしているものの築65年が経過しており、こちらも老朽化問題を抱えており、今後について早急に検討しないとならないようです。公会堂を解体し機能をすべて市民文化会館に集中させることも可能ではあるようですが、演劇場の集中には異議もあります。
その他、旧北都中学校跡地の話も出ていました。意見として出ている3か所とも建築技術面からは挑戦すれば建築は可能とのことですが、それぞれに課題があるとのことです。
まだまだ意見の段階であり候補地はしぼられていないようですが、みなさんならどこに新たな市民文化会館を建設してほしいですか?
2023年12月8日の旭川市議会定例会において、議員より市民文化会館を建て替えるとするならば旧総合庁舎の敷地に建設すべきと考えており、担当者に見解を問いました。質疑に立った社会教育部長は「有力な候補地である」と発言しています。大きな地震が発生した場合にホールの天井が落下する恐れもあるとのことで、市民文化会館の今後については早急に取り決めをしないとならない事態となっています。
「旭川市民文化会館整備基本構想(案)」について旭川市は意見を求めています。
7つの「基本的な役割」と4つの「施設機能」を設定しており、この案についての意見を広く募集しているそうです。「旭川市民文化会館整備基本構想(案)」をご覧になり、ぜひ意見を旭川市に投稿してみてください。募集期間は2024年2月20日から3月20日までの一か月間です。みなさんの意見が未来の「旭川市民文化会館」に反映されるかもしれません。
旭川市の施設情報
☆旭川市民文化会館
住所: 北海道旭川市7条通9丁目
備考:3月20日まで「旭川市民文化会館整備基本構想(案)」の意見を募集中