空飛ぶ無人タクシー「Cormorant」イスラエルでテスト飛行に成功
イスラエルのUrban Aeronauticsは無人飛行機「Cormorant」が2016年11月に試験飛行に成功したことを明らかにした。Tactical Roboticsが開発した垂直離陸飛行(VTOL)が可能な「Cormorant」は現時点ではまだ低空飛行でヨロヨロしていて、決してスピードは出ていないが、約2分間の自動運転(無人)飛行に成功した。下記にはその様子の動画をアップしておく。
「Cormorant」は運転手が不要な「空飛ぶ無人タクシー」としての利用が想定されている。それだけでなく、貨物ヘリコプターが行けない場所にも無人で行くことも可能なので、軍事用などでの活用も期待されている。救急などでも利用できるだろう。「Cormorant」の機体にはレーザーやレーダー、センサー、カメラを搭載している。操作は基本的にフライトコントロールシステム(FCS)によって行われ、万が一の場合にはフライトマネジメントシステム(FMS)が操作することによって、安定飛行を維持するそうだ。
まだヨロヨロな低空飛行だが、ついにテスト飛行に成功し、「空飛ぶ無人タクシー」の実現が近づいてきた。Urban Aeronauticsでは2021年までに実用化を目指している。まだ規制の問題や、離着陸するスペースの確保、安全性、騒音問題、悪天候時の対策、保険などいろいろと解決しなくてはならない問題も多いが、「空飛ぶ無人タクシー」が自宅前までやってきて、それに乗っていきたい所まで、すぐに運んでくれるようになる日も遠くないだろう。