京都駅から近い必見の「桜名所」を紹介

東寺の桜全景(※以下の写真もすべて著者が今年の3/26に撮影)

 京都の桜名所として今回お勧めしたいのは世界遺産の「東寺」だ。京都駅からは約1.1キロ、徒歩20分で到着する。最寄駅は近鉄「東寺駅」で、こちらからだと徒歩10分の距離だ。

 東寺は平安京遷都と同時に造営され、その後、嵯峨天皇によって空海に与えられ、鎮護国家の祈願真言密教の道場という、二面性を持った寺院して歴史をスタートさせた。その後、幾多の戦乱を経て現在に至るまで、創建当時から場所、規模、伽藍配置などが一切変わることなく存続してきた稀有な寺院だ。

 東寺の中でも最も美しく咲き誇る桜が、拝観受付から入って左手にある大きなシダレザクラだ。このシダレザクラは「不二桜」と呼ばれており、五重塔と並んだ姿は、参拝者の心を魅了している。

 もともと岩手県盛岡市で育てられ、秋田県を経て、その後三重県に移り、平成18年にこの東寺に寄贈された。近年に移植された桜だが、今やすっかり「京都の桜の名木」として定着した。樹齢は約130年、東寺に来たときに、弘法大師の「不二の教え」から「不二桜」と名付けられた。高さは13m、枝張りも10mに達しており、ライトアップをされるとまさに圧巻の存在感だ。

 ライトアップは3月19日~4月18日まで。金堂・講堂も夜間特別拝観ができる。

昼間の東寺の五重塔と不二桜
昼間の東寺の五重塔と不二桜

 このシダレザクラの他にも、カワズザクラに始まり、ソメイヨシノなどの桜も約200本植えられており、長い期間、境内の随所で花見を楽しめる。

御影堂(大師堂)と桜
御影堂(大師堂)と桜

御影堂(大師堂)と桜。奥に五重塔の屋根が見える
御影堂(大師堂)と桜。奥に五重塔の屋根が見える

 続いて東寺の北西にある「六孫王神社」は、隠れた桜の名所として紹介したい。清和天皇の第六皇子の子で、天皇の孫にあたる源経基は「六孫王」と呼ばれ、清和源氏の祖となった。この神社はその嫡子で、清和源氏軍団を形成した源満仲によって創建された。本殿後方に現在も残る石の基壇は、経基の廟であると伝わるため「清和源氏発祥の宮」とも呼ばれている。

鳥居をくぐると境内は桜で埋め尽くされている
鳥居をくぐると境内は桜で埋め尽くされている

太鼓橋の左側には源満仲の産湯の井戸が現存
太鼓橋の左側には源満仲の産湯の井戸が現存

 

 現在、社殿前の龍神池を中心にソメイヨシノが満開を迎えており、境内が桜で埋め尽くされている。北側には新幹線の高架が境内を横切り、タイミングが良ければ、桜と新幹線を写真に収めることもできる。

 各所で桜の満開を迎えた京都。28日の日曜日は天気が崩れるものの、週明けまでは持ちこたえるだろう。さらにこれから紅枝しだれ桜御室桜八重桜などが順番に咲いていく。4月前半まで天気の良い日を狙ってぜひ訪れてみてほしい。