【Yahoo!ニュース 個人】12月の月間MVAとMVCが決定

(ペイレスイメージズ/アフロ)

■Yahoo!ニュース 個人、12月の「月間MVA(Most Valuable Article)」と「月間MVC(Most Valuable Comment)」が決定しました

社会の課題を伝えている・議論を喚起している・読者の心に響く……などの観点で選出している「月間MVA」。記事のアクセス数ではなく、目指す世界観「発見と言論が社会の課題を解決する」を体現している記事を、編集部を中心とした運営スタッフがアナログで選出しています。あわせて、すぐれたオーサーコメント「月間MVC」も選出しました。厳選5本の記事とオーサーコメント、筆者の受賞コメントをあわせて紹介します。

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12月の月間MVA

卒業生を加害指導者にさせない! 日体大が超本気で企画した「一生もの」の講義とは(加藤順子)

筆者による受賞コメント:日体大のこの企画は、南部准教授の真摯な働きかけによって実現したものですが、ご遺族のみなさんが長年積み重ねてきた問題提起が大きな核となっています。私自身もかつて他大学でスポーツ科学を専攻していましたが、学生のときにこんな「命の授業」が受けたかったと強く感じた取材でした。この記事で、次回の聴講申込みが日体大に殺到したと担当者から聞いています。各地の体育、スポーツ科学系大学に動きが広まることを願っています。

加藤順子

選出理由:部活動などで起きた事故の遺族から、指導者になると見込まれる体育大の学生が話を聞く研修の様子を詳報。着眼点・表現共に優れ、学校事故を繰り返さないための取り組みがいかに重要か、実感させられる内容になっています。

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シリア内戦:ホワイト・ヘルメットの人命救助を「ねつ造」とするプロパガンダのうそ(川上泰徳)

筆者による受賞コメント:問題の告発画像はシリア内戦に絡んでSNSで世界的に拡散し、日本の研究者まで引用していた。元の動画、画像を当たってうそが分かった。誰もが情報発信者となるSNSでは知らないまま戦争プロパガンダに利用されるという警告を込めた。インターネット上のメディア・リテラシーの試みが評価されたことがうれしい。

川上泰徳

選出理由:元のニュースと照らし合わせることで、「シリアで青い服を着た同じ少女が繰り返し救出されている」という告発画像のうそを見破ります。中東情勢と現地メディアに精通した筆者ならではの検証記事です。

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大統領の恋文(鈴木春恵)

筆者による受賞コメント:さまざまな場面で“大統領”という言葉が聞かれる昨今。この本のヒットは、品格とインテリジェンスを兼ね備えた指導者へのオマージュという一面があるのかもしれません。現代日本からはすこし距離のある地味なテーマと思いましたが今回の受賞によって丁寧に読んでくださる読者の存在を感じ、心を強くしました。

鈴木春恵

選出理由:フランス文化をテーマに取材を続ける筆者が、ミッテラン元大統領が愛人へ送った手紙が出版された背景を丁寧にたどります。文学とは何か、根本的な問いについて考えさせられる、味わい深い1本です。

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豆腐の常温販売の解禁は安全面で問題はないの?(成田崇信)

筆者による受賞コメント:食品衛生法や食品表示など食品安全に関係する法律は、過去に発生した食中毒事故を繰り返さないよう、消費者の安全を最優先に策定されていますが、その結果制度は複雑になり、消費者が正しく理解するのは難しい現状があります。なぜ、これまで豆腐が常温販売されていなかったのか、私の記事を切っ掛けに、食品衛生や食品表示に興味を持っていただけたら嬉しいです。

成田崇信

選出理由:知っているようで知らない身近な豆腐の保存の基準、議論されている改正案についてわかりやすく解説。資料にあたり担当省庁に確認をした上で、疑問や不安を専門的知見から紐解いてくれます。

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事件から30年 「フライデー事件」が問いかけるもの(てれびのスキマ)

筆者による受賞コメント:MVA選出ありがとうございます! この記事を午前中に公開したその日の午後に『FRIDAY』の記事が発端とされる成宮寛貴さん引退表明のニュースが飛び込んできました。そのタイミングに驚きましたが、奇しくも30年前との週刊誌報道問題の相違点が浮き彫りになったのではないでしょうか。それについて考える手がかりのひとつになればと思います。

てれびのスキマ

選出理由:30年前の「フライデー事件」を丁寧に読み解くことで、週刊誌報道のあり方に迫った記事です。週刊誌のスクープが過熱したこの時勢を捉えた内容に、マスメディアはどうあるべきか深く考えさせられます。

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12月の月間MVC

『「自動ブレーキ」最下位の車は... 国交省が11車種をテスト』の記事へのオーサーコメント(河口まなぶ)

筆者による受賞コメント:自動車に搭載される先進技術はとかく分かりづらい現状があります。またテスト評価に関しても結果が一人歩きしやすいのも事実。そうした事項に対して、ちょうど私自身が気にしていたこともあり、オーサーコメントとして掲載させていただきました。

河口まなぶ

選出理由:国交省が行った自動ブレーキのテスト結果について、考慮すべきポイントを専門的知見に基づき解説。順位の優劣に注目が集まりがちな報道に対し、読者に冷静、客観的な視点を提供してくれる、価値あるコメントです。