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KAT-TUN中丸さん結婚!40歳は男性にとっても「年齢の壁」?

植草美幸結婚相談所代表・恋愛・婚活ジャーナリスト 植草美幸
(写真:アフロ)

◆入籍ラッシュの2024年。KAT-TUN中丸さんが結婚

2024年は元旦から一粒万倍日&天赦日の最強開運日があり、入籍や熱愛報道のラッシュが続いています。16日には、KAT-TUNの中丸雄一さん(40歳)と元日本テレビアナウンサーの笹崎里菜さん(31歳)が結婚を発表しました。おめでとうございます。

中丸さんはファンサイトで「15歳だった少年はまた1つ大人になります。1.3倍頑張ります」とコメント。巷では、1.3倍とは何かが話題になりました。夫婦で2人、子供ができれば3人なので「2倍~3倍頑張る」ではなく、あえて「1.3倍」。今の状態から30%増なら持続可能……という想いなのか、等身大の今どき男子の一面が垣間見えます。

◆実は増加!? 結婚と同時に「寿退社」希望するエリート女性

交際期間は明かされていませんが、2人は朝の情報番組「シューイチ」(日本テレビ系)で3年ほど共演。笹崎さんは昨年11月に年内での同社退社を発表しており、結果的に、最近では珍しい「寿退社」となりました。

笹崎さんについては今後の仕事については報じられていませんが、寿退社といえば、タレントの有吉弘行さんと結婚したフリーアナウンサーの夏目三久さんが引退した際も話題になりました。

寿退社は昭和の価値観とされて久しいですが、最近、コロナ禍に社会人となった20代女性から「結婚して退職したい」という相談を受けることが増えています。私の結婚相談所では、20代前半の女性のご相談が、ご入会自体もコロナ前に比べて3割ほど増えましたが、早く結婚して結婚後もバリキャリ希望、または結婚を機に寿退社して専業主婦希望と、女性の希望は二極化していくのかもしれません。

◆40歳は、男性にとっても「年齢の壁」

次に、中丸さんの40歳という年齢について。

婚活女性の年齢の壁は、一般的には出産年齢との兼ね合いで、29歳、34歳、39歳と言われますが、実は39歳という年齢は婚活男性の年齢の壁にもなっています。容姿端麗な芸能人ではピンと来ませんが、通常40歳になってしまうと、男性にとっても婚活では崖っぷちです。

定年退職はだいたい65歳だとして、50代後半から年収が下がる方もいます。できれば子供の教育費がかかる時期に、世帯収入が減るのは避けたいものです。男性が40歳で結婚し、42歳で第一子が産まれたとすると、子供が大学を卒業した年に定年退職の時期が来ます。

もし第二子、第三子がいれば、まだまだ教育費がかかる時期に定年退職となってしまい、妻としては不安材料になります。子供が欲しい男性は、妻が35歳までに産み終える逆算をして婚活をしますが、女性もまた、夫が40歳までには産み終えたいと考えるのです。

今回のお2人の年齢差は9歳差。芸能ニュースでは珍しくないのですが、一般的には年齢差が大きいマッチングです。実は、昔に比べて夫が年上の年の差婚は減少傾向で、3歳差までの婚姻が7割を占めているというデータもあります。1943年のデータでは平均婚姻年齢差は、全婚姻で4.9歳、初婚で4.5歳でしたが、最新の2021年では、全婚姻で2.0歳、初婚で1.5歳となっています(人口動態調査 人口動態統計 確定数 婚姻より)。10歳近く年下の女性を希望する男性は今も少なくありませんが、実際に叶える方はわずかなのです。

晩婚化の時代、男性はいくつになっても結婚できるイメージをお持ちかもしれませんが、子供が欲しい婚活男性のみなさんは、自身の年齢について40歳をひとつの目安として考えていただくことをお勧めします。

◆39歳・IT企業男性の駆け込み婚活事例

実際に、「40歳までに結婚したい」と相談に来る男性は多く、最近も、IT企業勤務、39歳・年収1000万円の男性の婚活事例がありました。彼は今まで忙しく働いてきたのですが、会社の上司や同僚が「今日は子供をお風呂に入れるから早めに帰る」と言って退社する様子を見て、「カッコイイな、自分もこうなりたい」と思うようになったのが、婚活を始めたきっかけ。39歳のうちに駆け込みで活動を開始され、お相手には26~34歳の女性を希望して、結果1年以内に5歳下の34歳・IT企業勤務・年収900万円の女性と結ばれました。同業者で働き方の想像もつきやすく、経済的にも精神的にも自立している彼女となら、お互い協力しながら結婚生活をし、一緒に子育てをしていくイメージが湧いたのだそうです。

結婚相談所代表・恋愛・婚活ジャーナリスト 植草美幸

千葉県出身。青山学院大学卒業。結婚相談所マリーミー代表、恋愛・婚活アドバイザー。1995年に、アパレル業界に特化した人材派遣会社、株式会社エムエスピーを創業。そこで培ったコーディネート力を活かし、2009年、結婚相談所マリーミーをスタート。以後10年以上にわたり年間約1,000組の恋愛・結婚に対するアドバイスを行い、業界平均15%と言われる成婚率において、約80%の成婚率(※)を記録している。『結婚の技術』『婚活リベンジ!』など、著書は計14冊。メディア出演の他、地方自治体をはじめとした講演依頼も多数。(※) 成婚退会者数÷全体退会者数で算出。

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