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クリスマスデートの2023年の王道は?予算3万円、男性多めの割り勘が主流に

植草美幸結婚相談所代表・恋愛・婚活ジャーナリスト 植草美幸
(写真:アフロ)

「恋人・気になる人とのクリスマスデートの過ごし方」に関する調査結果が発表されました。テーマは、クリスマスデートで行きたい場所や予算についてです。

(株式会社IBJが運営する婚活パーティーサービス『PARTY☆PARTY』の調査、婚活・恋活中の男女1122名にアンケート実施 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000686.000007950.html)

内容を紹介しつつ、婚活現場での実情を交えて、見解をお伝えします。

■クリスマスデートで行きたい場所は王道の「イルミネーション」

今回の調査では、「クリスマスデートで行きたい場所」について、1位は男女共に「イルミネーション」という結果に。また、「イルミネーション」と「レストランディナー」をセットで選択する方が多く、「レストランで食事をした後にイルミネーションを楽しむ」という、クリスマスらしいデートプランを希望する方が多いことがわかりました。

結婚相談所では、大事なデートのアドバイスや手配をお手伝いすることがありますが、冬場のデート、特にクリスマスデートとなれば、お勧めはイルミネーション観賞一択です。しかし、せっかくお相手を喜ばせようと連れて行ったのに、真冬の寒さでガチガチになっては楽しさが半減してしまいます。ですから、夜景が見えるレストランで、お食事をしながらのイルミネーション観賞が一番のお勧めです。

中華や和食より、フレンチやイタリアンなどの洋食コースが好適。ロケーションが整えば高額なコース料理である必要はなく、1人5000~8000円のコースでも十分です。シャンパンやクリスマスケーキ付きをセレクトすれば、準備に悩むこともありません。当日の服装は男性はジャケットスタイル、女性はエレガントなワンピースやドレスが良いでしょう。

お店選びが苦手な彼なら、彼女側が「今月のデート、○○にクリスマス限定メニューが出ているから行ってみたいな。シャンパン付きで7000円のプラン、予約していい?」と相談したり、お店からイルミネーションが見えない場合は、「○○のイルミネーションが近いから、帰りにお散歩しましょう」と楽しそうに誘導したりすることをお勧めします。

■クリスマスのデート代論争は、男性多めの割り勘が主流

SNS等で「デート代論争」はたびたび話題になりますが、婚活・恋活をしている方のクリスマスのデート代の調査結果はどうでしょうか。今回の調査では、男性は「全て払う(53.6%)」「多めに払う(38.4%)」が9割を占め、女性は「全て払ってほしい(23.1%)」「多めに払ってほしい(39.1%)」と考えている方が6割という結果になっています。

結婚相談所の場合、お見合いのお茶代は男性持ちですが、2回目にお会いするときのデート代は、年齢・収入が同じくらいなら「平等に出すこと」が基本です。年齢差・収入差がある場合は男性が7:女性が3、男性が6:女性が4という場合もあります。アンケート結果を鑑みても、「男性多めの割り勘」が主流と言えそうです。

恋活の段階にいる若い女性が「払ってほしい」というのはまだわかりますが、本気で婚活している女性となると、「自分も出します」というほうが対等な関係を築けます。最近の20~30代は、当たり前に奢られようとする女性は少数派。そのため、若い世代の男性の場合、奢られたい願望が露骨な女性に対して、「過去に年配者と付き合っていたのでは」と思ったり、清らかでないタイプに見えたりとデメリットもあります。

■クリスマスデートの予算は本気度で変わる?

今回の調査では、クリスマスのデート代の予算は男女共に「3万円以下」が最多となっていました。回答詳細からは、飲食代とプレゼント代込みの予算であることがうかがえました。

私の見解でも、レストラン代が1人5000~8000円の割り勘、プレゼント代は1~3万円が一般的かと思いますので、アンケート結果とほぼ一致しますが、結婚相談所の方々のほうが予算はやや高額傾向にあります。

結婚相談所の方々の場合、結婚を見据えたお相手へのクリスマスプレゼントとなりますから、プレゼントが真剣度のアピールの1つにもなります。女性から男性に贈る場合は、人気ブランドの小物が無難。相手の好みによりますが、マフラー、キーケース、手袋、名刺入れなどを、小さめで綺麗な梱包でお渡しするのが定番です。

■クリスマスを目標に、一歩を踏み出して

年末イベントであるクリスマスは、結婚したいと考える人にとって、明確な目標になりやすいもの。

私の結婚相談所では「3か月を1単位として、出会いから結婚へ」を目標に掲げていますから、秋頃から会員になられた皆様には「クリスマスには真剣交際を決めましょう」「クリスマスをプロポーズの日にしましょう」とお伝えします。クリスマスのあとはすぐに年末年始ですから、帰省でお互いが両親に結婚の予定を伝える、いっしょに里帰りする……など、その先の展開も期待できます。

クリスマスは、誘うだけでも「本気度が高い」という好意が相手に伝わるのですから、女性からも誘いやすいイベントです。12月現在で予定がない方も遅くはありません。交際中のお相手、特定のお相手が居なくても、まずは「久しぶり! クリスマスの予定は?」と明るく聞いてみる勇気を持つことで、第一歩を踏み出してみてください。

結婚相談所代表・恋愛・婚活ジャーナリスト 植草美幸

千葉県出身。青山学院大学卒業。結婚相談所マリーミー代表、恋愛・婚活アドバイザー。1995年に、アパレル業界に特化した人材派遣会社、株式会社エムエスピーを創業。そこで培ったコーディネート力を活かし、2009年、結婚相談所マリーミーをスタート。以後10年以上にわたり年間約1,000組の恋愛・結婚に対するアドバイスを行い、業界平均15%と言われる成婚率において、約80%の成婚率(※)を記録している。『結婚の技術』『婚活リベンジ!』など、著書は計14冊。メディア出演の他、地方自治体をはじめとした講演依頼も多数。(※) 成婚退会者数÷全体退会者数で算出。

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