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美文字で結婚報告のモデルに絶賛の声!婚活シーンでの直筆手紙テク

植草美幸結婚相談所代表・恋愛・婚活ジャーナリスト 植草美幸
(写真:イメージマート)

■書道八段のモデル、安座間美優さんが直筆で結婚発表

モデルの安座間美優さん(36歳)が直筆の文章で結婚を発表し、その達筆さが話題になりました。書道八段で、書道に関する連載も持っているとのこと。ファンからはもちろん、女優友達の北川景子さんも祝福の言葉とともに、「美しすぎる」と絶賛していました。

字がキレイであるに越したことはありません。綺麗な文字を書くと、丁寧な対応に見えますし、それを書いた人の心までも綺麗に見えます。日本には誠意を伝える時は手書きという考え方があり、丁寧で綺麗な文字だと好印象となり、クセのある文字だと賛否が分かれたり、乱雑な書き方や誤字は批判の対象になることも。芸能人の公式コメントは、ここぞという節目に直筆が使われ、全文直筆か、直筆サインのみの場合がありますが、より本人の意思が反映されるのは前者です。

今回は、一般的にどんなシーンでどのような手紙を書くと効果的か、私が専門とする婚活での事例をお伝えします。

■婦人科系の持病を直筆でカミングアウトした婚活女性

結婚相談所のお見合いや交際中のコミュニケーションは、対面かLINE、メールが中心なので、お互いの文字を見る機会はなかなかありません。ですが、手紙で達筆さがプラスに働く事があります。

女性は35歳の学校の先生、男性は38歳の会社員だったケースでは、女性が婦人科系の持病を持っており、ご自身のブライダルチェック項目に心配事がありました。持病があるからと言って必ずしも妊娠できないということはないのですが、女性は過去にそのことが原因で破談になったことがあり、トラウマのようになっていたのです。今回のお相手男性には、真剣交際に入るタイミングで正直に真実を伝え、それでも彼に交際を進めたいかどうか判断して欲しいと考えました。そこで彼女は、便箋6枚に渡る長文のお手紙を書き、彼に手渡しました。彼は、彼女に手紙をもらってまず「字が美しい……」と驚き、本音でぶつかってきてくれることにも感動し、その後、真剣交際や成婚へご縁を進めました。手紙で書いたからこそ彼女の魅力や真剣さが伝わったのでしょう。

■プレゼントには直筆のメッセージカードを

誕生日、クリスマス、バレンタインデーの贈り物には、一筆箋のような1枚のメッセージカードでも十分に想いが伝わります。

もし書いてみたいと思ったら、お相手が自宅でプレゼントを開封したときにあなたを思い浮かべやすいよう、将来や好意を感じさせるようなストレ―トな文章を短く書きましょう。

「これからも、ずっと仲良しでいたいな」「来年も再来年も、一緒に誕生日を過ごしたいな」と書いてみてはいかがでしょうか。

■ご両親に会ったらすぐにお礼の手紙を

結婚を前提に交際をしている場合、ご両親に会う機会があれば、すぐにお礼の手紙を書くと好印象です。正式な結婚の挨拶にも、ちょっとした顔合わせにも活用できます。

一般的には、先に男性が女性のご実家に伺い、親御さんに「お嬢さんと結婚させてください」と言って許可をもらう。そして「どうぞよろしくお願いします」となり、その後女性が男性の親御さんに会いに行くときには、結婚をする前提で伺うことが多くなります。その場合、自宅に帰ったらまず、電話やLINEで「素敵なご両親に会えてうれしかった」とお礼や感謝を伝えましょう。そして、ご両親にも、すぐにお礼の手紙を書くと好印象です。

手紙を書くのは万年筆や毛筆で……というマナー本もありますが、使い慣れていないものを無理に使用する必要はなく、使い慣れたボールペンでかまいません。

内容は、まずご両親の名前を連名で書き、季節の挨拶は不要。そして、「お目にかかれて光栄です」という感謝の気持ち、「優しいお言葉をかけていただいた」、「おもてなしの数々に感謝しております」など当日の具体的な出来事を挙げます。締めの言葉では、謙遜しすぎず、「引き続き、ご指導ください」と完結にまとめ、綺麗な便せん1~2枚にしたためます。良縁といえるお相手であれば、なるべく即日お送りするよう、事前に準備しておきましょう。

このように、文字を使ったコミュニケーションは、ここぞという節目に真剣さや誠実さを伝えるのに有効です。何か伝えなくてはいけない重要な事情があったとき、将来を考えてもらいたいとき、目上のご両親への感謝を伝えたいときには好適です。文章に書いてまとめることで、自分自身の気持ちを落ち着かせる効果もあるので、喧嘩したときに謝罪文として書いてみるのもよいでしょう。

結婚相談所代表・恋愛・婚活ジャーナリスト 植草美幸

千葉県出身。青山学院大学卒業。結婚相談所マリーミー代表、恋愛・婚活アドバイザー。1995年に、アパレル業界に特化した人材派遣会社、株式会社エムエスピーを創業。そこで培ったコーディネート力を活かし、2009年、結婚相談所マリーミーをスタート。以後10年以上にわたり年間約1,000組の恋愛・結婚に対するアドバイスを行い、業界平均15%と言われる成婚率において、約80%の成婚率(※)を記録している。『結婚の技術』『婚活リベンジ!』など、著書は計14冊。メディア出演の他、地方自治体をはじめとした講演依頼も多数。(※) 成婚退会者数÷全体退会者数で算出。

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