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新垣結衣さん、夏目三久さんに学ぶ 結婚したい女性のための3つの重要なポイント

植草美幸結婚相談所代表・恋愛・婚活ジャーナリスト 植草美幸
(写真:アフロ)

■日本中が祝福&ロス!新垣結衣さんは“令和の山口百恵さん”?

俳優の新垣結衣さん(32歳)と、俳優で歌手の星野源さん(40歳)がご結婚を発表されました。おめでとうございます。

まるで令和の三浦友和さん山口百恵さんだと思いませんか? 当時、映画『赤いシリーズ』やテレビ、CM共演もあり、三浦友和さんはのちのインタビューで「年間10カ月くらいずっと一緒。そりゃあ結婚しますよね」と語っていますから。

新垣さんと星野さんカップルも、2016年のTBS系ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」から、ドラマアワードやバラエティ番組、スペシャルドラマなどで何度も共演された様子。そして、再会を機に交際をスタートしたと報道されています。

社会現象となったドラマが現実となったような旬な二人。今回の報道から、婚活現場の時流を感じるポイントを3つ挙げていきます。

■1.“結婚がない恋愛”はダメ!結婚前提の実質スピード婚

まず、ドラマ「逃げ恥」は2016年スタートですから、お二人の交流期間は5年以上です。一部報道では、2018年ごろマンション内同棲か、との噂もあったようですが、あくまで噂で終わっています。

おそらく、多忙なお二人が本当に結婚を前提に真剣交際したのが、昨年だった。そこからは短期間で交際から結婚へ進んだのでしょう。

堀北真希さんのご結婚の際もそうでした。だからこそ、中途半端にスクープされることもなく、スパッと成婚が叶ったのではないでしょうか?

婚活においても、お付き合いの始まりから「結婚を前提」にするとスピード結婚に結び付きやすく、時間の無駄がありません。結婚相手としての人柄や生き方を見定めるのに、長い時間は必要ありません。

一方、まずは恋愛から始めていずれ結婚、といったスタンスでお付き合いをしていると、恋愛をただ楽しんで交際期間が長引くだけで、なかなか結婚に至りません。

結婚相談所でスピード婚が叶うのは、結婚前提で交際がスタートするからこそ、「半年以内に中身を見定める」ことに集中できるからです。

“恋愛の先に結婚がある”だからこそ、“先に結婚がない恋愛”は無駄。これが今後のスタンダードになっていくでしょう。

■2.好みは変わる! 結婚は「総合力」重視の時代

もうひとつ面白かったのが、新垣結衣さんが星野さんとの出会いで、好みを変えている点です。

高身長の彼女は“自分より背が高い男子”が好きだけれど相手がいないと自虐的に語ることもありました。近年のインタビューでは、背の高さは、あくまでLIKEであってLOVEではないということに気づいたとも発言。「価値観が同じ、お互いを尊重しあえる男性」を好きなタイプに挙げています。

星野さんは小柄で、プロフィール上でも新垣さんより低身長。結婚前提のお付き合いに際し、彼女ほどの人気女優でありながら、価値観や人柄を優先して選んだというのは素晴らしいところです。

以前、「婚活女性が定義する『普通の男性』に物議」という論争で「星野さんみたいな男性でいいという高望み女性がいる」と、少々失礼な話題で名前が挙がったこともある星野さんですが、顔や身長だけで比較すれば、麗しいジャニーズ男子などが勝るかもしれません。しかし、星野さんは俳優業と音楽活動それぞれでブレイクした才能あふれる方で、ラジオやトーク番組でも親しみやすいキャラクターやトークスキルで人気を集めています。

まさに、結婚相手は、お相手を総合的に見て決めるものです。偏った条件やスペックにとらわれている婚活女性はお相手選びの判断材料の一つにするとよいでしょう。

■3.共働きと専業主婦希望の二極化現象

もう一点、興味深い事は新垣さんが専属マネジメント契約の終了を発表したこと。

今回の結婚発表と並べて「個人として活動」「自分のスタイルをじっくり構築」という言葉を用い、専属マネジメント契約終了に言及されました。本文中に「関連性のない事」としていますが、結婚を機に円満な夫婦生活を見据えた働き方に変わるのではないでしょうか。

一方で、記憶に新しいところでは、夏目三久さんは結婚を機に芸能界引退を表明しました。今年の秋には完全に仕事から離れ、安らげる場所を作っていきたいとTV番組でも話されていましたが、新垣さんとは対照的な発言です。

新垣さんの場合は引退とは言いませんでしたが、芸能界で既に20年のキャリアがあり、子育てへの意欲を語ることもあった彼女は、結婚生活を軸に働き方を模索していくことでしょう。

婚活現場ではどうかというと、20代の女性に「専業主婦になりたい」という声が増えています。結婚相談所の体感でもそうですが、2019年の意識調査(ソニー生命調べ)で、20代女性の半数が「本当は専業主婦になりたい」という結果も出ています。

世の中は今、共働き世帯が半数以上となり、バリキャリ女性も増えている一方で、二極化現象が起こっているのです。

ただし、「専業主婦が良い」と積極的に望む若い男性は、いまや“ほぼゼロ”。「芸能人にあこがれて専業主婦希望」という方には、厳しい婚活の現実が待っているでしょう。

結婚相談所代表・恋愛・婚活ジャーナリスト 植草美幸

千葉県出身。青山学院大学卒業。結婚相談所マリーミー代表、恋愛・婚活アドバイザー。1995年に、アパレル業界に特化した人材派遣会社、株式会社エムエスピーを創業。そこで培ったコーディネート力を活かし、2009年、結婚相談所マリーミーをスタート。以後10年以上にわたり年間約1,000組の恋愛・結婚に対するアドバイスを行い、業界平均15%と言われる成婚率において、約80%の成婚率(※)を記録している。『結婚の技術』『婚活リベンジ!』など、著書は計14冊。メディア出演の他、地方自治体をはじめとした講演依頼も多数。(※) 成婚退会者数÷全体退会者数で算出。

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