ヤクルトの清水昇投手が48ホールドのプロ野球記録を樹立した。チームがリーグ優勝する中、試合終盤の八回にしっかりと1イニングを投げ切る。好投がチーム成績にも比例し、理想的な救援スタイルだ。計算が立つリリーフがいるというのは、監督としてはこれほどありがたい存在はないだろう。

 肝心のホールドがどの状況でつくのか、はっきりいって複雑だ。たとえば、先発ならどういう状況で勝ちがつくか、クローザーならセーブ機会かがわかる。しかし、私の経験でも、中継ぎでマウンドに上がるとき、「こうすればホールドがつく」というような発想はなかった。数字が後からついてくる。これって、ちょっとわかりにくいなと思う。

 セーブと同じような状況でホールドがつくというようにルールを単純化してはどうだろうか。ファンも「この状況ならこの投手にホールドがつく」とわかったほうがおもしろいのではないだろうか。勝ちパターンにホールドがつく機会が絞られるため、ホールドのハードルが上がる一方、数字の価値も高まると思うが、どうだろうか。

 その上で、日本プロ野球名球会の入会資格に「400ホールド」を加えることはできないだろうか。投手の分業制が進み、抑え投手は日米通算を含めて250セーブという基準が設けられた。2019年には分業制も念頭に「特例枠」も決議されているが、中継ぎにも明確な基準を設けてはどうだろうか。

 打者では、今季も西武の栗山巧選手が2000安打を達成した。素直におめでとうと賛辞を送りたい。一方で、200勝投手ってこの先、到達できる可能性のある選手がどれくらいいるだろうか。名球会は一般社団法人で、その基準がとやかく言われる筋合いのないことなのは百も承知。だけど、「200勝、2000安打」が日本では節目の目標になっているのは、名球会の存在がそれだけ大きいからともいえる。

 安打数と勝利数、セーブ以外にも、野球の一流プレーヤーは存在する。本塁打を400,500打てる大砲、スピード自慢の盗塁王、犠打を積み重ねるいぶし銀、奪三振王・・・。

 あれも、これもというわけにはいかないのかもしれないが、色んなタイプの子供たちがプロ野球の一流選手だけが入ることができ、濃紺のブレザーに袖が通せる名球会を目標にできるためにも、検討してもらえたらうれしいなと思う。

 こういうことを書くと、「上原は自分が入りたいから入会資格を変えようとしている」という批判の声をもらうのだが、名球会へのあこがれはあっても、そんなつもりは一切ありません!入会基準に適用されるのは現役の選手、そしてこれからプロに入ってくる選手たちだ。それなら文句ないでしょう(笑)