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35歳。1年婚活しても真剣交際に進めず。自分に問題があるのだと思います~おみおじリポート(153)~

大宮冬洋フリーライター
東京郊外に在住の女性。話してすぐに「愛嬌力」の高さを感じました。(本人提供)

「自分には甘くて他人には厳しい」を是正するには、手痛い経験と助言が必要です

※2023年7月18日追記。斉藤さんは半年間の受けオネット期間を終了し、自動退会日を迎えました。残念ながら結婚につながるような出会いはオネットではご紹介できませんでしたが、彼女の幸せを祈りつつ見送りたいと思います。

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。

 自分自身は低く見積もって魅力を少しでも高める努力をし、他人には多くを求めない――。婚活に限らず、良好な人間関係を作って保つためのコツだと思います。でも、「自分には甘くて他人には厳しい」のが我々のさがですよね。それを是正するには、手痛い失敗経験と信頼できる他人からの助言が必要だったりします。

 東京の情報通信系企業で働いている斉藤真理さん(仮名、35歳)は、専門学校を卒業してから現在の勤め先に入社。グループ内での転籍はありましたが、転職はせずに13年ほど働いています。母親との実家2人暮らしです。

「仕事内容に不満はありませんが、お客様のコミュニケーションを円滑にするサービスを打ち出している割には職場の人間関係は希薄です(笑)。今でも週2回はテレワークで、各自の業務をしているチームメンバーはめったに顔を合わせません。もう少しコミュニケーションをとる機会が欲しいと私が上司に提案して、月1回はリアルで集まるようになりました」

 不平不満を募らせるのではなく、上司にちゃんと提案してみんなのために職場環境を改善しているのですね。婚活のほうはいかがでしょうか。

「老後一人きりになるのは嫌だなと強く思っています。結婚できたら、普段はお互いに仕事や趣味の時間を大事にしていても、家の中が快適に保てるように努力したいです。週末はご飯を一緒に食べながら会話を楽しめる結婚生活がいいなと思っています。授かり物ではありますが、できたら子どもが欲しいです」

 共働きでの対等な共同生活を希望する斉藤さん。生活スタイルに関しては「高望み」ではありません。やや問題なのは、相手に求めるものにあります。

斉藤さんが作ったじゃがいものニョッキとミートボールのトマトソース煮。「写真が暗くてすみません。ミートボールは形が崩れてしまっていますが、味は結構いけました!」(本人提供)
斉藤さんが作ったじゃがいものニョッキとミートボールのトマトソース煮。「写真が暗くてすみません。ミートボールは形が崩れてしまっていますが、味は結構いけました!」(本人提供)

結婚相談所で15人とお見合い。話していて楽しいと思える人と出会えていません

 斉藤さんは結婚相手が10歳ぐらい年上でも構わないし、「年収はできれば私と同じぐらいはあったほうがいいのですが、相手が気にしないのであれば少しぐらい低くても大丈夫」とのこと。ちなみに斉藤さんの年収は約550万円です。1年前から結婚相談所に入って15人ほどとお見合い。しかし、結婚を前提としたお付き合い(=真剣交際)には進めていないようです。

「話していて『楽しい』と思える人と出会えていません。私のほうから話題を振ろうと頑張っているつもりですが、事務的な対応をされることが多くて……。今のところ、また会いたい人とは出会えていません。1年も婚活をして先に進めないのは自分に問題があるのだと思っています」

 この点に関して、マチコ先生から現実をお伝えします。まずは条件面から。

「斉藤さんの10歳上ということは45歳ですね。それで年収500万円台の男性ならば、斉藤さんとのお見合いを受けてくれる可能性があります。45歳で年収1千万円とか、30代で斉藤さんと同程度を稼げている正社員男性の場合は、もっと若い女性と競合してしまいかねません。かなり不利な戦いになるでしょう」

歴史が好きというよりはビジュアルが好きでたまに城を見に行っている、という斎藤さん。「元某アイドルが岐阜に来ていたのとは別の週です。私はファンというわけでもありません」(本人提供)
歴史が好きというよりはビジュアルが好きでたまに城を見に行っている、という斎藤さん。「元某アイドルが岐阜に来ていたのとは別の週です。私はファンというわけでもありません」(本人提供)

会話が楽しくない理由の半分は自分。外見や表情、話し方などを最高の状態に保つこと

 条件面ではマッチングに無理はない、ということですね。実際、斉藤さんは結婚相談所のシステムでは15人もの男性とお見合いができています。そこで課題となるのは「会話の楽しさ」です。マチコ先生はちょっと厳しめにアドバイスをします。

「会話を盛り上げられるような男性は婚活していません。婚活の場に出なくても相手を見つけてさっさと結婚していくからです」

 もちろん、例外はあります。テンションが上がった場合です。清潔感があって感じがいい人と対面すると嬉しくなるのは男女に共通しています。身だしなみが整っていないとか、不貞腐れた態度をとるなどは論外です。会話が楽しくない理由の半分は自分の魅力の足りなさにある、と思っておいたほうがいいでしょう。

「斉藤さんは愛嬌があって柔らかい雰囲気ですね。オープンマインドで裏表がなさそう。とてもいいものを持っているので、外見や表情、話し方などを最高の状態に保つように心がけてください。相手との気持ちのすり合わせの部分は私がお手伝いします!」

 婚活迷子になりかけている斉藤さんにマチコ先生は共感し、手を差し伸べています。斉藤さん、その手を放さずにがんばってくださいね!

ツアー旅行先のモロッコにて。サハラ砂漠で日の出を見たそうです。「体勢が変なのは、ジャンプ前後を撮ってもらったからです。旅先ではすっぴんのことが多いです」。婚活中はちゃんとメイクしましょう!(本人提供)
ツアー旅行先のモロッコにて。サハラ砂漠で日の出を見たそうです。「体勢が変なのは、ジャンプ前後を撮ってもらったからです。旅先ではすっぴんのことが多いです」。婚活中はちゃんとメイクしましょう!(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。斉藤さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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