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37歳。浮気夫からの急な離婚調停申し立て。眠れず食べられずの日々でした~おみおじリポート(75)~

大宮冬洋フリーライター
頑張る男性との再婚希望。モデルの佐藤栞里にちょっと似ている女性です。(本人提供)

わずか1カ月でお見合いからの真剣交際に突入。これがアラフィフの決断力!

※2021年10月21日追記。小野さんはオネット活動開始から半年が経過し、自動退会となりました。残念ながらオネットでは良き縁をご紹介できることはできませんでしたが、彼女の幸せを祈りつつ見送りたいと思います。

 速報です。先月に登場した香川大輔さん(仮名、55歳)が結婚を前提とした「真剣交際」に入りました。は、早い……。「借金もないけれど貧乏です!」と爽やかに笑う香川さん。味噌や梅干しを手作りする自活力は極めて高い男性ですが、月収は18万円。「自然が一番、性に合っている」と千葉県で林業に就いたばかり。お見合いを組むのは難しいかも、と心配していたのです。

 しかし、彼の記事を読んだ全国各地の自然派な女性たちから積極的かつ丁寧な申し込みがありました。嬉しい誤算! そのうちで関西在住の49歳女性とZoomお見合いで意気投合した香川さん。しばらくはZoomデートで交流し、先週になって香川さんのほうが会いに行って交際が決まりました。

 ちなみに2人ともバツイチで、子どもは成人しています。自然が大好きで、これからは2人で支え合う日々を楽しみたいことで一致。お金を重視していない点でも似ています。しがらみがほとんどない2人なので、今年中には結婚報告を聞けるかもしれません。

苦しい経験を乗り越えた自信は、自分を柔軟にして他人には愛情を注ぐ源泉になります

 僕は今、婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に良縁を結ぶ活動をしています。「そろそろ結婚したいな」という独身者をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、プロフィール記事を書いたりお見合いを組んだり、交際から結婚までのサポートをしたり。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。

 婚活中の方をお世話していて感じるのは、自らの心身を整えることの重要性です。それがスタートライン、と言ってもいいかもしれません。見た目や収入などの条件が良い人でも、劣等感やその裏返しである優越感が強すぎたりすると誰かとパートナーシップを結ぶのは難しいでしょう。

 もちろん、誰にでも失敗や苦労はあり凹んでしまうことはあります。でも、時間をかけてでも立ち直って前を向くのは自分自身なのです。苦しい経験を乗り越えた自信が、自分を柔軟にしたり他人に愛情を注いだりする源泉になることもあります。

私を大切に思ってくれる家族や友人がたくさんいることに気づけた出来事

 関西地方の自治体で正規職員として働いている小野智子さん(仮名、37歳)は、4年前に離婚し、その後の恋人との別れも経験しています。

「直接の離婚原因は夫の浮気です。いきなり離婚調停を申し立てられました。よく寝れず食べられないほど苦しくて辛い日々でしたが、周りには私を大切に思ってくれる家族や友人がたくさんいることに気づけた出来事だったと今では思っています。調停をしながら転職活動をし、就職が決まると同時に離婚が成立しました」

 学生時代から福祉の勉強をして来た小野さん。社会福祉士の資格もあり、所属の自治体では福祉関係の部署で働いています。かなり大変な部署だそうですが、「勉強にもなるしやりがいがある」と手ごたえを感じているようです。

「離婚はショックでしたが自分を見つめ直すきっかけになりました。今までの私は『~しなければ、~すべきだ』と自他に厳しい傾向がありましたが、今ではその視線を緩めることができたと感じています。イライラが減り、気持ちが楽になりました」

 にこやかに話す小野さん。自分を許せるようになるとイライラが減って人にも優しくなれる、いい循環ですよね。マチコ先生も安心した表情で小野さんを評価します。

「ちゃんと自分と向かい合っていて、婚活する準備ができている印象です。美人さんでもあるので、お見合い相手はたくさん見つかると思います」

忙しくても睡眠8時間は確保。毎日自炊して、弁当持参で出勤しています。「かぼちゃと厚揚げの煮物、卵焼き、ほうれん草とちくわの出汁マヨ和え、唐揚げです。唐揚げは冷凍食品ですけど」(本人提供)
忙しくても睡眠8時間は確保。毎日自炊して、弁当持参で出勤しています。「かぼちゃと厚揚げの煮物、卵焼き、ほうれん草とちくわの出汁マヨ和え、唐揚げです。唐揚げは冷凍食品ですけど」(本人提供)

条件や第一印象で相手を絞るのではなく、いろんな男性とフラットな気持ちで会ってみる

 苦しいときに支えてくれた家族や友人に感謝しつつ、今は一人で健康的な日々を送っています。お見合いすればすぐにでも真剣交際の相手が見つかると思うのに、例えばオネットでは「候補」となる男性は見当たらないのでしょうか。関西でちゃんと働いている男性もいますよ。

「すみません、他の方の記事をまだあまり読んでいなくて……」

 声が小さくなる小野さん。聞けば、「体を動かすのが好きな人だといいな」と思うぐらいで、自分がこれから出会って結婚したい男性像を具体的に掘り下げていないのだそうです。

「運動ではなくてもいいので、男性には何か打ち込めるもの、情熱を傾けられるものを持っていてほしいです。あきらめずに頑張っている姿に頼もしさを感じます。離婚した後、3年ほどお付き合いした人のことは尊敬していました。でも、結婚は考えられないと言われて、話し合って別れました」

 ここでマチコ先生がやや厳しめのアドバイス。小野さんのような姿勢はある意味では典型的で、「尊敬できるけれど結婚する気はない」男性に気を取られて貴重な時間を消費してしまいがちです。

「条件や第一印象で相手を絞るのではなく、いろんな男性とフラットな気持ちで会ってみましょう。一緒にいて心地いい人の姿が見えてくるはずです」

 自分への厳しさを緩められるようになったと語る小野さん。相手の男性に求めるものも緩められたら、意外なパートナーと幸せな結婚ができるかもしれません。柔軟に取り組みましょう!

歩くことが好きな小野さん。「地下鉄2駅分」ぐらいならば平気で歩くそうです。「散歩中に見つけた花の写真です」(本人提供)
歩くことが好きな小野さん。「地下鉄2駅分」ぐらいならば平気で歩くそうです。「散歩中に見つけた花の写真です」(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。小野さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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