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婚活は「不安」との戦い。不安に心を支配されたら自爆してしまいます~おみおじリポート(34)~

大宮冬洋フリーライター
管理栄養士の武田さん(仮名、37歳)。愛知在住の想像力豊かな美人です(本人撮影)

※2020年9月21日追記。武田さんはお見合い申し込みをいただいた男性と真剣交際に入りました。当然ながら、新たなお見合いはしていません。ご了承いただき、彼女の成婚退会を一緒に願っていただけると幸いです。

※2020年12月3日追記。武田さんはオネット活動開始から半年が経過し、自動退会となりました。武田さんはお見合い申し込みをいただいた男性との真剣交際が続いています。良き縁になることを祈りつつ、見送りたいと思っています。

※2021年3月31日追記。昨年12月に自動退会となった武田さんですが、真剣交際をしていた攻めオネット会員の男性との婚姻届を提出したとの報告がありました。彼らのなれそめはこちらのレポート記事をご覧ください。武田さん、末永くお幸せに!

今は元気な両親が亡くなる日のことを想像したら、寂しくてたまらなくなった

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女に声をかけて引き合わせる、お見合いおじさんおみおじ活動(略称:おみおじ)を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。お世話させてもらう独身者をオネット(大宮ネットワーク)会員として認定し、半年間で婚約を目指す活動です。オネット会員の募集と面談についてはこちらをご覧ください。

 今日は6人目のオネット会員を紹介します。愛知県の食品会社で働いている武田留美さん(仮名、37歳)です。僕も8年前から愛知県に住んでいますが、大手製造業勤務などでちゃんと収入があるのに実家を一度も出たことがない未婚者が多いと感じています。家族仲がいいというよりも経済観念が発達しすぎている県民性なんですよね……。

 例外は、武田さんのような県外出身者。武田さんは関西出身で、短大卒業後は管理栄養士として病院に勤め、9年前に転職して現在の会社にいます。4歳上の兄夫婦も含めて家族仲はとてもいいけれど、「いつも一緒にいたい」とは思わないとのこと。一人の時間も大切にしているそうです。この感覚、好感が持てるなあ。

「休みの日は、自宅で家事をしたり録画したテレビ番組を見たりして過ごすことが多いです。『孤独のグルメ』や『深夜食堂』など、大きな事件が起こらないご飯が主役のドラマや映画が大好きで、漫才などお笑いもよく見ます」

 いつか結婚したいとフワッと思い続けたという武田さん。数年前からは「ゆるめの婚活」をしているそうです。真面目そうな男性と何度か会っていたけれど、義務感で会うのがしんどくなってやめてしまったとのこと。ありがちなパターンです。

「でも、今年になって本気になりました。何かきっかけがあったわけではありませんが、今は元気な両親が亡くなる日のことを想像したからです。お葬式の後、兄と兄嫁は家庭に帰っていくけれど私は一人きり。それは寂しくてたまらない!と思いました」

 明るい美人に見える武田さんですが、実は子どもの頃から「引っ込み思案」だったと明かします。ネガティブな想像を勝手に膨らませてしまう癖があるようです。

「兄は結婚してからすごく幸せそうです。でも、私自身は最近まで『結婚すると損をする』と思ってしまっていました。今まで守ってくれていた家族から1人だけポンっと出ていくイメージです」

料理は割と普通です、と謙遜する武田さんの手料理。十分においしそうです(本人撮影)
料理は割と普通です、と謙遜する武田さんの手料理。十分においしそうです(本人撮影)

 何か言いたそうなマチコ先生は待たせておいて、武田さんの話を聞き終えてしまいましょう。どんな結婚生活をイメージしていますか?

「できれば地元の関西に住みたいです。でも、そんなことを言っていると出会いの幅を狭めてしまいますよね。管理栄養士の私はどこでも働けるので、住む場所にはこだわらずにお見合いしたいと思っています」

 両親や兄夫婦との関係がとても良くて、結婚したら自分も温かい家庭を築きたいと思っている武田さん。そのため、家族と疎遠な男性は避けたいとのこと。もう1つの条件は年収です。

「私は年収440万円なので、同じぐらいの収入の男性がいいかなと思っています。例えば年収1千万円の男性だったりすると、働き方や金銭感覚などの価値観が私とは違い過ぎる気がするからです」

友だちと接するような感覚で、なるべくリラックスして話しましょう

 ちゃんと働いているアラフォー男性ならば年収400万円程度に達している人も少なくないはず。その点はマチコ先生も評価しているようです。

「武田さんは比較的お若いし、結構な美人。それにしては高望みではありませんね。ポイント高いです!」

 ただし、マチコ先生は本気なので厳しめの指摘も忘れません。ネガティブな方向に想像を勝手に膨らませてしまう癖について。

「30代半ばを過ぎてからの婚活は、フィーリングが合いそうな男性との出会いがどんどん少なくなっていきます。精神的に追い込まれる場面もあり、それとの戦いが婚活なのです。不安に心を支配されたら自爆してしまいます。相手との関係性を自分勝手に解釈してストレスを抱え込むのではなく、ストレスを上手に吐き出すことを心がけましょう。私にもぜひ相談してください」

 オネットは、武田さんのように僕の文章を長く読んでくれている人だけに入ってもらい、誰かとお見合いするときはマチコ先生がZoom上で立ち会ってくれます。赤の他人と遭遇するわけではないので安心してほしいです。

「オネットは大宮さんの仲間みたいなつながりです。一般的なお見合いのように経歴の交換をする必要はありません。友だちと接するような感覚で、なるべくリラックスして話しましょう。きっといいご縁がありますよ」

 マチコさん、いいことを言うなあ。僕が付け加えることはありません。武田さん、さっさと幸せになっちゃってね!

管理栄養士の武田さん。カレーライスにも野菜料理を添えることを忘れません。武田さんと結婚する人は栄養バランスが整いますね!(本人撮影)
管理栄養士の武田さん。カレーライスにも野菜料理を添えることを忘れません。武田さんと結婚する人は栄養バランスが整いますね!(本人撮影)

※文中のオネット会員は仮名です。武田さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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