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羽田空港、雪による影響で午後から欠航・遅延が出始める。便の前倒しや翌日以降への変更も可能な特別対応に

鳥海高太朗航空・旅行アナリスト 帝京大学非常勤講師
遅延・欠航が出始めている羽田空港第2ターミナル発着案内版(15時過ぎ、筆者撮影)

 首都圏の降雪に伴い、羽田空港を発着する便に午後から影響が出始めている。ANAやJALをはじめ、国内線を運航する各航空会社では1月6日の午後以降に出発する便の航空券を持っている人に対して予約変更などの特別対応を実施している。東京都心では14時半現在で2センチの降雪となっており、今後更に積雪が予想されることから羽田空港発着便を利用する際には注意が必要だ。

午後以降に羽田空港を出発する便で航空券の特別対応を実施

 ANA、ソラシドエア、AIRDOでは1月6日の正午以降から最終便まで、JALでは13時30分以降から最終便まで、スターフライヤーでは14時から最終便までの全ての羽田空港発着便を対象に、予約が出来ない航空券も含めて無料で変更や手数料なしでの払い戻しが可能となっている。例えば夕方~夜の便を予約している場合、予定を早めて、予約便よりも早い時間帯の便への変更も可能だ。羽田空港発、羽田空港着共に特別対応となっている。

 ただし、午後から一部便で欠航が出ているほか、除雪による影響で遅延も多く発生していることから、最新の情報は各航空会社のホームページの運航情報から確認することをおすすめする。当初の予報に比べて降雪量が増えていることから、今後更に影響が出ることが予想される。

 運航している便でも機体の除雪が一部必要なことから、大幅に遅延する便が午後から出ている状況となっている。その為、羽田空港発だけでなく、到着遅れに伴って地方空港から羽田空港へ向かう便の遅延も発生している。

一部便では雪による影響で欠航が出ている(羽田空港第1ターミナルのJAL便の出発案内版)※1月6日15時55分写真追加(筆者撮影)
一部便では雪による影響で欠航が出ている(羽田空港第1ターミナルのJAL便の出発案内版)※1月6日15時55分写真追加(筆者撮影)

降雪に伴い、機体に雪が付着し始めている羽田空港(1月6日15時10分頃、筆者撮影)
降雪に伴い、機体に雪が付着し始めている羽田空港(1月6日15時10分頃、筆者撮影)

羽田到着後の交通機関に不安がある場合などは現地に留まり、明日に変更する方法も

 また、特別対応を実施している便の予約を持っている場合には、翌日以降の便への変更も可能となっており、明日出発する便への変更も無料で可能となっている。全国各地から羽田への便についても欠航や遅延する便が増えることになり、羽田空港到着後に自宅やホテルまでの交通機関が確保できない可能性もあることから、現地に留まり、明日(7日)の便で羽田空港へ向かうことも検討することも考える状況となっている。

羽田空港第1ターミナル、一部欠航便が出ているが大きな混雑にはなっていない(1月6日15時50分過ぎ、筆者撮影)※15時55分写真追加
羽田空港第1ターミナル、一部欠航便が出ているが大きな混雑にはなっていない(1月6日15時50分過ぎ、筆者撮影)※15時55分写真追加

7日の午前中の便にも一部影響が出る可能性も

 今後、機材繰りの関係で7日の朝便にも影響が出る可能性もあることから、7日の午前中の便を利用する予定の人も注意が必要だ。

 多くの航空券において、各航空会社のホームページから特別対応に伴う予約変更・キャンセルなどを受け付けている。15時現在、羽田空港のチェックインカウンターでは大きな混雑はなく、変更・キャンセルの手続きもスムーズに行われている。

航空・旅行アナリスト 帝京大学非常勤講師

航空会社のマーケティング戦略を主研究に、LCC(格安航空会社)のビジネスモデルの研究や各航空会社の最新動向の取材を続け、経済誌やトレンド雑誌などでの執筆に加え、テレビ・ラジオなどでニュース解説を行う。2016年12月に飛行機ニュースサイト「ひこ旅」を立ち上げた。近著「コロナ後のエアライン」を2021年4月12日に発売。その他に「天草エアラインの奇跡」(集英社)、「エアラインの攻防」(宝島社)などの著書がある。

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