広島空港が陸の孤島に。飛行機は飛んでいるが空港アクセスが混乱状態

広島空港出発ロビー(筆者撮影)

 今回の豪雨によって中国地方を中心に高速道路は通行止め、JR在来線も広島県を中心に全面運休が続いている。唯一、JR山陽新幹線が今朝から運行を再開したことで、広島駅から新大阪・東京方面、小倉・博多方面へ行けるようになった。

 飛行機においては、広島空港の滑走路は昨日も含めて閉鎖されておらず、利用客が広島空港にアクセスできないことを理由に欠航便も多くでているが、空港自体の機能は通常通りの運用となっている。

広島市内中心部から約50キロ離れている広島空港

 広島空港は広島市内中心部から約50キロ離れた三原市本郷町に位置しており、山陽自動車道の河内インターから約10分の場所にある。空港リムジンバス利用でJR広島駅から45分、広島バスセンターから55分という所要時間になっている。

 国内空港において、都市部と空港が離れていることでも知られている。JRの最寄り駅はバスで15分ほどの場所にJR山陽本線の白市駅があるが、広島駅からは更に列車で45分ほどかかるので、このルートでも1時間以上かかってしまうなど、不便さは否めない。

広島駅もしくは広島バスセンターから空港リムジンバスを利用する人が多い(筆者撮影)
広島駅もしくは広島バスセンターから空港リムジンバスを利用する人が多い(筆者撮影)

空港アクセスが全面運休

 本日(7月8日)15時時点で山陽自動車道の広島インター~福山西インター間が通行止めになっており、加えてJR山陽本線も運休になっていることから空港リムジンバスは全面運休になっている。ツイッターの投稿によると高速道路が通行止めになり、一般道路を使って片道4時間近くかかって空港に到着したというつぶやきもあった。

 飛行機は通常通りに運航されている便もあり、特に広島空港に到着した乗客が一時、空港から出ることができずに陸の孤島になってしまった。

新幹線の東広島駅までの臨時バスで陸の孤島から回避。空港会社のホームページに不満の声も

 ツイッターの投稿によると、今朝からJR山陽新幹線が動いていることから、広島空港から最も近い東広島駅まで臨時バス(料金は無料との情報)を運行し、東広島駅から新幹線で広島駅などへ向かうことができるようになった。

 ただこの情報も広島空港のホームページなどには一切掲載されておらず、現状では一般の利用者のSNSの書き込みに頼らざるを得ない状況になっており、利用者から空港ターミナル会社への不安を書き込む投稿も見られる。広島空港のホームページではリムジンバスの運休を知らせることのみの情報が掲載されており、代替手段の案内は15時現在されていない状況にある。タクシーにも乗車できたという情報もあるので、臨時バスもしくはタクシーで広島空港と東広島駅間を移動して、新幹線を利用するのが現状では唯一の公共交通機関を使った移動手段となる。

※2018年7月8日22時30分追記:7月9日は広島県がチャーターバス6台を用意し、広島空港と東広島駅までを運行する(所要時間80分予定)。7月10日以降は芸陽バスが5台(予定)を使って、広島空港と東広島駅までを運行する(所要時間80分予定で片道800円)。運行期間はリムジンバスの運行再開もしくはその他の移動手段が確保されるまでの予定。

JR広島駅の新幹線改札口(筆者撮影)
JR広島駅の新幹線改札口(筆者撮影)

明日以降も空港アクセス再開の目処が立たず

 不便な場所に空港がある以上、山陽自動車道が開通して空港リムジンバスの運行が再開するまでは飛行機ではなく、新幹線を利用した方が賢明のようだ。飛行機を利用する場合には岡山・山口宇部・福岡・伊丹・神戸などの空港に入り、新幹線移動することも選択肢として考えられる。ANAでは本日・明日(7月9日)に広島空港を発着する航空券については変更可能・不可の航空券にかかわらず、無料で変更もしくは払い戻しをする対応をしている。

 JALについてはホームページ上では掲載されていないが、公共交通機関が動いていないことから同様の対応をしているものと思われるので、利用する航空会社に確認してみるといいだろう。

 まだ現時点では被害状況が把握できていない部分も多く、明日以降、広島方面へ移動する予定がある人は最新の交通情報をチェックしてから中止・延期も含めて判断することが望ましいだろう。