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ウクライナの空を舞うイランのドローン(3)

高橋和夫国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

イラン製ドローンのロシアによる使用は、欧米諸国の強い反発を引き起こしている。イランは、ウクライナの戦争では明らかに侵略者であるロシアに加担した格好になっているからである。これが、イラン核合意の再建交渉に悪影響を与えている。この核合意とはイランが核開発に制限を受け入れるのと引き換えに同国への経済制裁を撤廃するとの合意である。2015年にイランと6大国の間で結ばれた。6大国とは5つの安保理の常任理事国とドイツである。オバマ政権時の2015年に結ばれたが、2018年にトランプ大統領が一方的に離脱しイランに対する経済制裁を再開し強化した。イランも対抗措置としてウラン濃縮を大規模に再開し、核兵器の製造に必要な量の高濃度濃縮ウランの獲得に近づいている。

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国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

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