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中国と中東(2)

高橋和夫国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

イラン王制と共産中国の関係は、その後も発展した。そして1978年9月には華国鋒(かこくほう)主席がテヘランを訪問した。しかし、当時のイランは1978年の年初から始まった反シャー運動に揺れていた。華主席は、大規模なデモの直後にテヘランを訪問した。このデモ隊に治安当局が発砲して多数の死傷者が出ていた。殉教者の遺体を踏みつけたとイランの革命派に批判された訪問であった。これがシャーの時代の外国の首脳の最後のテヘラン訪問となった。これほど酷いタイミングでイランに来たのは、その直前に実際のデモの日に訪問した日本の福田赳夫(たけお)首相だけであった。こうして日中共にイラン情勢の展開を見損なった。この翌年には、日中の首脳が訪問したシャーは帰らぬ亡命の旅に出た。そしてイランで革命政権が成立した。

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国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

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