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トランプ政権と中東(7)

高橋和夫国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

 このイラン核合意からの離脱はいろんな問題が出てくるわけですが、アメリカがもう離脱するわけでしょう。今イランは核合意に留まってウラン濃縮をどんどんやったりなどはしていないわけですよ。でも、仮にアメリカが抜けたのだから、合意には付き合わないよと言って、イランが核爆弾の保有に向けて走り出したら、どうしますか? もう止めようがないじゃないですか。今は査察が入っていてイランは身動きできないですが、「いや、俺たちは縛られる必要ないよ」と言い出したら、どうしますか。もう止めようがないですよね。どうやったら止められるか、それは戦争をするしかないじゃないですか。それはイランと戦争するのか。エッと思いませんか。まだイランは核合意に留まっていますから、そこまで来ていませんが、もし仮にイランが核合意から抜けて核爆弾の保有に向けて走り出したら、何が起こるかというのは、おそらくすぐにアメリカの爆撃機が行って、爆弾を落とすというのではなくて、起こるのはアメリカがサイバー攻撃をかける。或いはイスラエルがサイバー攻撃をかけるというのが一番ありそうなシナリオかなと思います。

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国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

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