12日ナイジェリアの過激派組織のボコ・ハラムが、拉致した少女たちの映像と音声を公開した。まず同組織の指導者のアブバカル・シェカウは、まずアラビア語で話し、次に現地の言葉(おそらくハウサ語)で話した。そして両言語を交互に使った。イスラムを人類に伝えるのに神が選んだ言葉であるアラビア語を使って見せて、その知識を示した分けだ。アラビア語の知識がある。ただの誘拐犯ではないとのメッセージであろうか。

この時期に映像などを公開したのはなぜだろうか。おそらくナイジェリアの首都アブジャで開催されていた世界経済フォーラムが9日に閉幕したのが要因だろう。事件によってナイジェリア政府のメンツを潰すという目的は達したとの認識だろう。

また拉致に対して内外のイスラム教徒たちから激しい批判を浴びたのも、少女たちの無事を示す映像の公開につながったのであろうか。

そもそもナイジェリア政府に拘束されているボコ・ハラムのメンバーとの交換の駒として、拉致した可能性も高いだろう。

少女たちの多くはキリスト教徒と報道されてきたが、映像ではイスラムに改宗したとされる。「唯一神の他に神はなし」とのアラビア語の横断幕を持たされ、髪を隠し、イスラム教徒の祈りの手の形でコーランの最初のページをアラビア語で暗唱している。おびえたような緊張した表情が痛々しい。

これから長い交換交渉が始まるだろう。

2014年5月13日(火)