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ジャニーズWEST『パリピポ』。オモロさとカッコよさのアンセム。

杉谷伸子映画ライター

デビュー1周年記念アルバム『パリピポ』をひっさげ、5月4日の横浜公演を皮切りに6月7日の神戸公演まで初のコンサートツアーを開催し、6都市15万人を動員したジャニーズWEST。公演中に公開記者会見も行われた横浜アリーナ最終日、5月6日の12時公演を取材。

立ち見席も満杯だった横浜アリーナ。センター席中央に360度を客席がぐるりと囲む円形ステージが作られたジャニーズWEST(重岡大毅桐山照史中間淳太神山智洋藤井流星濱田崇裕小瀧望)のコンサートは、開演前からサービス精神いっぱい。4月に迎えたデビュー1周年にかけて1歳の赤ちゃんをイメージしたキャラクター〈パリピポくん〉が、渋めの低音でコンサートマナー等をアナウンスする。しかも、桐山がデザインしたこのキャラの声を担当するのが濱田。まったくの別人を想像させる声色を披露した濱田の芸達者ぶりは脱帽もの。

笑いにはしがみついても!

ジャニーズWESTにとって初のツアーは、これまた彼らにとって初めてとなるアルバムをひっさげてのもの。「パーティーソングを集めたアルバムなので、パーリーピーポー(パーティーピープル)、パリピポ」とタイトル発案者の藤井が説明すしたアルバムタイトルどおり、コンサートもさまざまな彼らの魅力で集まった観客をアゲてくれる盛りだくさんな内容。

公開記者会見中にも「笑いにはしがみついていきますから(笑)!」とイケメンの小瀧もアピールしていたあたりはさすが関西人のグループといった感じだが、コンサート自体はかなりカッコいい世界。キレのいいダンスでたたみかけつつ、ジャニーズWESTらしいコテコテなナンバーも楽しませ、『アカンLOVE〜純情愛やで〜』ではパラパラも披露。さらには『PARTY MANIACS』ではいまだかつてなくワイルドに魅了するという具合に、ジャニーズWESTの新たな一面でも刺激する。

その一方で〈1周年記念メドレー〉では映し出されるダイジェスト映像が、あべのハルカスでのCDデビュー会見や6月17日にDVD and Blu-rayが発売される主演舞台『なにはともあれ、ほんまにありがとう!』、さらには丸山隆平安田章大村上信五が見学するなかでの披露となった、重岡が出演したクドカンドラマ『ごめんね青春!』の主題歌『言ったじゃないか』など、メンバーが出演したドラマやバラエティにちなんだ曲も含めてこの1年を振り返らせてくれるという趣向が、グループとしてのみならずメンバー個々の活動の充実も改めて噛み締めさせてくれる。

ギャップが際立たせる魅力

関西出身ということで面白さが注目されがちなジャニーズWESTだが、歌も魅力。ダンスも魅力。コンサート中のMCのみならず、歌っている最中にもあうんの呼吸で絶妙な絡みを見せて客席を沸かせていたのも印象的だったが、バラエティ番組ではオモロい7人がコンサートではビシッとキメるところはキメるというギャップがますます彼らの魅力を際立たせていた初ツアー。デビュー2年目にして、かなりの大人っぽさも溢れるコンサートを見せてくれた彼らのこれからが楽しみすぎる! (本来の文字が表示できないため、「濱」を使用して濱田崇裕と表記しています)

【ジャニーズWEST パリピポ】セットリスト

M 1  青春ウォーーー!!

M 2  ズンドコ パラダイス

M 3  ジパング・おおきに大作戦

M 4  パリピポアンセム

〈Jr.紹介コーナー〉

M 5  夢を抱きしめて

M 6  SCARS

M 7  Can't stop

M 8  Mambo de WEST!

M 9  粉もん

M10 アカンLOVE〜純情愛やで〜

M11 浪花一等賞!

〈MC〉

M12 〈1周年記念メドレー〉

a ええじゃないか

b Rainbow Dream

c Long Story

d SUPERSTAR

e Summer Dreamer

f 言ったじゃないか

g Ultra Music Power

h Criminal

i  A・RA・SHI

j シルエット

M13 〈Jr.コーナー〉

a NEXT STAGE

b Sorry Sorry love

c Happy Happy Lucky You!!

M14 キミコイ

M15 Toxic Love

M16 SAKURA〜旅立ちのうた〜

M17 PARTY MANIACS

M18 for now and forever

M19 バンバンッ!!

M20 Time goes by

EN1 P&Ρ

EN2 パリピポアンセム

映画ライター

映画レビューやコラム、インタビューを中心に、『anan』『25ans』はじめ、女性誌・情報誌に執筆。インタビュー対象は、ふなっしーからマーティン・スコセッシまで多岐にわたる。日本映画ペンクラブ会員。

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