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就活を控えた大学3年生が年内にやるべき事とは?人事担当者の目線は「2020卒就活」に。

酒井一樹就活SWOT代表
(写真:アフロ)

2019卒大学生の就職内定率は10月時点で94%を超え、2019新卒の就活はほぼ終わりを迎えている。

この数値は、前年の2018卒の就職活動よりも早い段階で多くの学生がすでに内定を獲得できていたという事を意味する。

中には内定を持ちながら就職活動を継続している学生もいるが、それを含めてもおよそ9割の学生は就活をすでに行っていない。去年に続いて売り手市場の色合いが濃くなっていると言えるだろう。

【人事はすでに2020卒へシフト】

2019卒の内定者を確保できていない企業も多い一方で、すでに人事担当者の目線は2020卒に移っている。

夏に行われたようなインターンも基本的には20卒採用活動の一貫であり、秋・冬もインターンや「キャリア支援」の学生向け企画が多数実施されている。

2020卒で来年就活を行う方の中には、「今の時期は何をすればいいのか?」と悩んでいる方も多いのではないだろうか。

今回は「年明けを待たず、年内にやっておきたい就活準備」について書いていきたい。

【今の時期にやるべきことは】

[1](今からでも)インターンへの参加

「選考解禁(といっても実質内々定の解禁となっている」は6月1日だが、実際にはそれよりも早く内々定を出している企業も存在する。

3年生の段階ですでに内定を持っている学生もいる。

外資系企業ならすでにほぼ選考が終わっている企業もあり、年明け1〜2月頃には国内ベンチャー企業で内定が出る事も多い。

パターンは色々あるがそれらの内定者で特に多いのが「インターンで評価された」というルートだ。

すべての企業のインターンが内定直結というわけではないが、中には選考の一貫としてインターンへの参加が必須という企業もあるので注意したい。

また「選考ではない」と謳っているインターンでも実際には内定につながることはある。

まずは興味のある企業・業界が冬にインターンを実施しないかどうか確認すると良いだろう。

[2]骨子となる自己PR内容の推敲

就活での自己PRというのは、慣れてきて骨子が固まれば応用が効き、段々と短い時間でも書けるようになってくる。

しかし就活開始当初はそうはいかない。

「400文字以内で自分の強みを」と言われても何を書いていいかわからず400文字を埋めることすら出来ない人も多いだろう。

当然ながら400文字を埋められれば良いというものでもなく、短時間で読んでも相手の興味を惹くことができるよう推敲していかなければならない。

[3]大まかな志望業界の洗い出し

就活を始めていない段階で「知っている」企業というのは大半がテレビでCMなどを打っているようなBtoCビジネス(個人向け事業)を行っている企業や、そうでなくとも一般的知名度のある企業である。

それらは世の中に存在する企業のごくごく一部でしかない。

そういった企業に絞って就職活動を行うことは、選考倍率の面で不利でもあり、選択肢が狭まるという意味でミスマッチにもつながりかねない。

もちろん今まで知らなかった企業を知るために会社説明会などが行われるのだが、3月の採用広報解禁から慌てて業界研究を始めたところで浅く狭い理解しか得ることはできない懸念がある。

「就活の開始」よりも前段階から、世の中にどんなビジネスが存在し、そこにはどんな職種があり、自分が興味を持てるのはどこなのか洗い出ししておこう。

[4]筆記試験対策

月並みだが、ちょっとした対策・予習でも筆記試験の成績は大きく変わる。

「ちょっとした対策でいいなら年明けでもいいのでは」

…と思うかもしれないが、面接やエントリーシートの準備をしながら

同時並行で筆記試験対策まで行うのは非常に忙しい。

就活の時期になると毎年「学歴フィルター」の事が話題になるが、筆記試験でしっかり点数を稼ぐことは学歴フィルターへのカウンターとしても機能することがあるのだ。

書類選考時に学歴を見られる事があるのは「短時間で客観的に選考できる情報が他に少ないから」であり、仮に筆記試験などで「他の学生よりも明らかに点数が高い/低い」という客観的な指標があればそれが考慮されることはあり得る。

もちろん、そこまで重視しない企業もあり一概には言えないのだが、「自分は学歴で損している」と思う学生にこそ頑張ってもらいたいのが筆記試験だ。

すべての企業がそうなっているわけではないが、「筆記試験の合格ラインが大学によって差をつけて設定されている」というケースもある。

その場合、企業が想定する採用校に所属していない学生こそ、相対的に高い得点を取らなくてはいけないということになる。

少なくとも「足切り」として筆記試験が活用されるケースは少なからずあるので、ここで躓いていてはせっかく考えた自己PRも志望動機も聞いてはもらえないという事。非常にもったいない。

【年明けには、年明けにすべきことがある】

気づけば今年も残り2ヶ月を切り、年が明けると大学の試験から

採用広報の解禁まであっという間。

OBOG訪問などしようにも年明け以降はみんな行動に移すためOBOGのアポイントは取りづらくなってくる。

落ち着いて就活前の対策ができるのは、実は今しかない。

いざ年が明けると、その時にやらなければならない事も増え、

今回紹介したような「年内やっておくべきこと」はそのまま疎かになってしまいがちだ。

今のうちに着手しておいて損は無い。

他の就活生より有利に就活を進めたいのであれば、

谷間の時期である今こそ動くことをオススメしておきたい。

就活SWOT代表

慶應義塾大学在学中、世界初の就活SNSの代表に就任。国内最大の就活SNSへと成長させた後に大学を卒業し、エグゼクティブサーチを行う人材ベンチャーに入社。役員・事業責任者などの幹部人材の採用支援に携わる。2009年にエイリストを設立し「自分の頭で考え、行動する人材を増やす事」を命題として就職情報サイト「就活SWOT」を開設。

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