【クラブW杯】アルゼンチンの強豪・リーベルの白地に「赤い襷」のユニフォームのワケ

8月、スルガ銀行杯でプレーするFWサビオラ(写真:アフロスポーツ)

南米王者がついに登場する。クラブワールドカップ(クラブW杯)は12月16日、準決勝を迎え、大阪・長居スタジアムでJリーグ王者サンフレッチェ広島が、アルゼンチン強豪リーベル・プレートと対戦する。

◇ボカと国内の人気を二分する人気クラブ

リーベル・プレート(日本では英語読みのリバー・プレートとしても知られる)はボカ・フニオルス(ボカ・ジュニアーズ)とともにアルゼンチンのブエノスアイレスのクラブで、国内の人気を二分している人気クラブだ。

1901年、ボカのライバルだった2つのクラブが合併して誕生した。リーベル・プレートは、ブエノスアイレスを流れるラ・プラタ川(Rio de la Plata)の英語表記が「River Plate(リバー・プレート)」であり、クラブ名は英語表記だが、現地ではスペイン語で「リーベル・プレート」と呼ばれる。通常は短縮形の「リーベル(River)」と呼ばれる。

ボカと違い、サポーターに金持ち層が多く、クラブの資金も豊富なところから「ミリオネア(大金持ち)」を意味する「ロス・ミジョナリオス(Los Millonarios)」という愛称も持つ。

一方、ボカ・フニオルスは「貧乏人」を意味する「ロス・ボステロス(Los Boterros)」と呼ばれるようになったという(※ボカにはロス・セネイセス(Los Xeneizes)という愛称もある。これは、イタリアのジェノアのあるリグリア州の方言でジェノア人を意味する言葉である。クラブが誕生した当初、ジェノア移民が多かったために付けられたという)

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◇赤いリボンを拝借してユニフォームに掛けた'''

なんと言ってもリーベルの特徴の一つは、白いユニフォームに襷のような赤い斜め線のユニフォームだ。設立当初は白だったが、チーム数が増えてきたために、他の色を付けたそうということになったという。

そこで、1905年(1908年という説も)、あるカーニバルが終わった日、メンバーの一人が車のそばで休んでいると、赤いリボンが掛けられていた。そして選手たち5人がリボンをちょっと拝借し、白いユニフォームにピンで留めて試合に臨んだところ、見事に勝利した。そこで正式にユニフォームとなったという。

また、白地のユニフォームに赤い線は、ボカ同様に、クラブの創設者にイタリアのジェノヴァ出身者などイタリア移民が多くおり、ジェノヴァの旗の「セント・ジョージクロス(白地に赤い十字架)」を模したとも言われている。

◇ユニフォームを模したエンブレムは1947年から現行に

なおエンブレムは、設立当初から、クラブ名Club Atletico River Plateの頭文字のCARPのロゴを使用されていた。1947年から、白地に赤い斜め線のユニフォームを模したエンブレムとなった。当時、一時的に、えんじなど他の色のユニフォームを着用した時代があり、エンブレムに、ユニフォームのデザインを残そうということになり、現在のデザインとなったとされる。

白地に赤い斜め線のユニフォームと言えば、スペインのラージョ・バジェカーノも同じデザインとして知られている。実は、1950年にリーベルがレアル・マドリードと親善試合を行った。そのとき、ラージョの選手たちがリーベルと練習試合をし、そのときにリーベル側からユニフォームを箱でもらったという。そういうわけで1955年以降、白いユニフォームから現在の白地に赤い斜め線へと変更し、現在に至る。

クラブが日本のTV向けに制作した紹介用の動画「Los Samurais de River」