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フェニックス・リーグ番外編 出場選手の個人成績《阪神ファーム》

岡本育子フリーアナウンサー、フリーライター
フェニックス・リーグ最終日のアイビースタジアム。木々が色づき始めていました。

阪神タイガースは26日で秋季練習が終わり、いよいよ明日から高知県安芸市で秋季キャンプが始まります。先日発表された日程とメンバーを書いておきましょう。期間は10月29日(土)~11月16日(水)までで、休日は2日(水)、7日(月)、12日(土)の予定です。なお天候によって休日が変更されたり、下に書いたメンバーも途中で入れ替わるかもしれません。ご了承ください。

【投手】15人

横山、岩貞、藤浪、歳内、秋山、石崎、山本、金田、青柳、松田、望月、岩崎、島本、伊藤和、田面

【捕手】3人

坂本、梅野、原口

【内野手】7人

北條、上本、森越、今成、陽川、荒木、上田

【外野手】7人

高山、横田、江越、中谷、板山、緒方、俊介

メンバーに入っていた大和選手が、26日の秋季練習中に右わき腹を痛めたため残留となり、代わって緒方選手が安芸へ行きます。歳内投手と植田選手はU-23ワールドカップ(メキシコ)終了後の合流です。

また27日に2017年度の監督・コーチが決まり、球団から発表されました。平野守備走塁コーチが1軍の打撃コーチになり、濱中1軍打撃コーチがファームへ。また筒井ファームコーチは打撃から守備走塁の担当配置になって、もうフェニックス・リーグと秋季練習から入れ替わっています。そして新たにファーム育成担当として福原忍コーチ(背番号85)、藤井彰人コーチ(背番号89)が加入。また2人のユニホーム姿が見られますね。

過去最多の50試合が中止に…

さて、24日に終了した『みやざきフェニックス・リーグ2016』。ことしは最初から最後まで雨に翻弄された印象ですね。8試合全部が中止になった日は5回あり、2010年の4回を上回って最多。全144試合が組まれるようになった2010年以降で見ると、やはり2010年の計42試合中止が最多だったんですけど、ことしはそれも軽く越えて計50試合を流しています。

阪神-巨人戦が予定されていた23日のサンマリンスタジアム。
阪神-巨人戦が予定されていた23日のサンマリンスタジアム。
山の影さえ見えず…。このあとさらに激しい風雨が夜まで続きました。
山の影さえ見えず…。このあとさらに激しい風雨が夜まで続きました。
昨年のGT戦後に行われたキャッチボールイベント。
昨年のGT戦後に行われたキャッチボールイベント。

ことし全滅した日を見ると5日(水)、9日(日)、16日(日)、22日(土)、23日(日)と週末がほとんどで、特に22日と23日に予定されたキャッチボールイベントが2日間とも行われずじまい。実行委員会の方は「キャッチボールイベントができなかったのは初めて」と肩を落とされていました。もちろんファンの皆さんもガッカリですよねえ。他にサイン会などの予定がなくなっていて、その代わりにと雨の中で傘を差しながら室内練習場の様子をご覧になっていた方も。

なお阪神は、2010年が終盤の20日から5試合連続中止になり、最終日の26日にようやくできたという年でした。この年は全部で6試合を流していますが、ことしは7試合。チームにとっても過去最多となったわけです。

結局、各チーム18試合の予定が11試合から13試合を消化したことし、優勝は日本ハムで9勝1敗2分けの勝率.900。2位は7勝2敗2分け(.778)のオリックスで、23日に全試合が中止となった時点で、最終日を待たずに優勝が決まっています。 阪神は11試合を行い、6勝5敗(.545)で9位でした。

《フェニックス・リーグ成績》

では『みやざきフェニックス・リーグ2016』に出場したタイガースの選手個人成績を書いておきます。ことしはCSや日本シリーズの調整がなかったため、投手12人、野手12人と少なめですね。内野手、外野手はみんな全試合に出ました。リーグ戦は11試合ですが、個人成績には21日に行われたロッテとの練習試合(4回終了降雨ノーゲーム)の結果も入れています。なお公式記録ではありませんので、参考程度にご覧くださいませ。

◆野手

【坂本】7試合 打率.188

16打数 3安打 1打点

三振4 四死球2 盗塁0

本塁打0 三塁打0 二塁打0

試合前練習でノックをする掛布監督。
試合前練習でノックをする掛布監督。

【梅野】8試合 打率.286

21打数 6安打 1打点

三振3 四死球3 盗塁0

本塁打0 三塁打0 二塁打1

【小豆畑】6試合 打率.250

4打数 1安打 0打点

三振0 四死球0 盗塁0

本塁打0 三塁打0 二塁打0

【西田】12試合 打率.240

25打数 6安打 1打点

三振6 四死球1 盗塁0

本塁打0 三塁打0 二塁打2

藤本コーチも内野陣にノック中です。
藤本コーチも内野陣にノック中です。

【森越】12試合 打率.222

27打数 6安打 0打点

三振7 四死球2 盗塁0

本塁打0 三塁打1 二塁打0

【陽川】12試合 打率.293

41打数 12安打 4打点 (犠飛1)

三振12 四死球4 盗塁0

本塁打1 三塁打0 二塁打6

【荒木】12試合 打率.154

26打数 4安打 0打点

三振8 四死球3 盗塁1

本塁打0 三塁打1 二塁打1

自ら「迷惑やろなあ。こんな元気すぎるコーチ」と言って笑う筒井コーチ。
自ら「迷惑やろなあ。こんな元気すぎるコーチ」と言って笑う筒井コーチ。

【植田】10試合 打率.333

36打数 12安打 4打点

三振10 四死球6 盗塁5

本塁打0 三塁打2 二塁打0

【横田】12試合 打率.220

41打数 9安打 9打点 (犠飛3)

三振10 四死球3 盗塁3

本塁打2 三塁打0 二塁打1

【江越】12試合 打率.103

39打数 4安打 2打点

三振19 四死球7 盗塁2

本塁打0 三塁打0 二塁打0

濱中コーチは、これからフリー打撃に登板します。
濱中コーチは、これからフリー打撃に登板します。

【板山】12試合 打率.318

44打数 14安打 5打点 (犠飛1)

三振8 四死球3 盗塁2

本塁打0 三塁打0 二塁打0

【緒方】12試合 打率.128

39打数 5安打 3打点 (犠飛1)

三振9 四死球3 盗塁2

本塁打0 三塁打1 二塁打0

◆投手

【横山】2試合 (先発2)

13回2/3 防御率 1.31

安打11 三振5 四死球2

失点2 (自責2) 

アイビースタジアム前のコスモスが、ことしはまだチラホラ。
アイビースタジアム前のコスモスが、ことしはまだチラホラ。

【歳内】3試合 (先発0)

3回 防御率 0.00

安打1 三振1 四死球0

失点0 (自責0) 

【秋山】3試合 (先発1)

5回1/3 防御率 0.00

安打1 三振6 四死球0

失点0 (自責0) 

晴天続きだった昨年の同じ時期は、こんな感じでした。
晴天続きだった昨年の同じ時期は、こんな感じでした。

【石崎】4試合 (先発0)

3回2/3 防御率 7.36

安打4 三振1 四死球4

失点3 (自責3) 

【守屋】2試合 (先発0)

2回 防御率 0.00

安打3 三振3 四死球1

失点0 (自責0) 

【金田】4試合 (先発1)

9回 防御率 3.00

安打7 三振13 四死球1

失点3 (自責3) 

ずっとチームの送迎をしてくださっている宮崎交通の西村さん。12年間、無事故です。
ずっとチームの送迎をしてくださっている宮崎交通の西村さん。12年間、無事故です。

【青柳】3試合 (先発3)

20回 防御率 3.15

安打14 三振14 四死球11

失点7 (自責7) 

【松田】3試合 (先発1)

5回 防御率 0.00

安打1 三振8 四死球0

失点0 (自責0) 

【望月】4試合 (先発4)

25回 防御率 1.80

安打21 三振18 四死球5

失点6 (自責5) 

【岩崎】8試合 (先発0)

8回 防御率 0.00

安打3 三振13 四死球3

失点0 (自責0)

【島本】4試合 (先発0)

4回 防御率 2.25

安打5 三振5 四死球2

失点1 (自責1)

【田面】4試合 (先発0)

4回 防御率 2.25

安打2 三振2 四死球1

失点1 (自責1)

ホームランは4本が最多

最後におまけで、7日の街中イベントで笑顔はじける望月投手。
最後におまけで、7日の街中イベントで笑顔はじける望月投手。

ことしの最多ホームランは広島のメヒア選手、西武の山川選手、楽天の内田選手の4本が最多でした。ついで3本が広島のバティスタ選手、オリックスの若月選手(うち2本が満塁弾!)、楽天の柿澤選手とフェルナンド選手、LGツインズの金勲榮選手となっています。阪神は横田選手の2本、板山選手、陽川選手の1本ずつで計4本でした。

チームごとに見ると楽天の15本がダントツですね。次は広島、オリックス、日本ハム、西武が10本。以降はヤクルトと斗山ベアーズが7本、ソフトバンクは6本、DeNAが5本。そして阪神、巨人、中日、ロッテ、LGの4本。四国アイランドリーグplus選抜は3本、ハンファが2本です。

フリーアナウンサー、フリーライター

兵庫県加古川市出身。MBSラジオのプロ野球ナイター中継や『太田幸司のスポーツナウ』など、スポーツ番組にレギュラー出演したことが縁で阪神タイガースと関わって約40年。GAORAのウエスタンリーグ中継では実況にも挑戦。それからタイガースのファームを取材するようになり、はや30年が経ちました。2005年からスポニチのウェブサイトで連載していた『岡本育子の小虎日記』を新装開店。「ファームの母」と言われて数十年、母ではもう厚かましい年齢になってしまいましたが…1軍で活躍する選手の“小虎時代”や、これから1軍を目指す若虎、さらには退団後の元小虎たちの近況などもお伝えします。まだまだ母のつもりで!

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