タイガース・安芸キャンプ 最後のシート打撃《2/24》
きのう24日、安芸キャンプでは最後のシートバッティングが行われました。登板したピッチャーは、22日に雨で中止となった練習試合・四国銀行戦で投げる予定だった、安藤投手、藤原投手、松田投手、田面投手の4人。初実戦を流してしまった安藤投手も、さすがの仕上がり具合ですね。打撃内容は以下の通りです。
◆安藤
【植田】空振り三振
【俊介】空振り三振
【狩野】右飛
【田上】左飛
【一二三】左前打
◆藤原
【鶴岡】左飛
【藤井】中前打
【植田】左飛
【俊介】右飛
【狩野】左前打
◆安藤
【田上】捕犠打
【一二三】見逃し三振
【鶴岡】右飛
【藤井】中飛
【狩野】右飛
◆藤原
【植田】二ゴロ
【俊介】投強襲安打
【田上】二ゴロ
【一二三】中飛
【小豆畑】遊ゴロ
◆松田
【関本】左越二塁打
【横田】空振り三振
【小豆畑】左中間二塁打
【岡崎】中飛
【黒瀬】捕邪飛
◆田面
【坂】投ゴロ
【西田】左飛
【関本】四球
【横田】中飛
【小豆畑】見逃し三振
◆松田
【岡崎】捕犠打
【関本】右前打
【黒瀬】左中間二塁打
【坂】空振り三振
【西田】左前打
◆田面
【岡崎】中飛
【横田】四球
【黒瀬】空振り三振
【横田】空振り三振
【西田】中飛
【坂】四球
【坂】左飛
「スタンバイOK!」の安藤
まず久保投手コーチの談話をご紹介しましょう。「安藤は順調。いいと思います。十分スタンバイOKです。22日のブルペンで強烈に力を入れていたので、きょうはちょっと重かったかな。でも今の時期に真っすぐを強く投げることができて、それはもう十分。いつでも1軍に行けますよ。ここにいる必要はない」と太鼓判。
続けて「松田はもうちょっと変化球がね。あそこで変化球をもう少し楽に入れられるといいんだけど。安藤のようにツーシーム、フォーク、いつでも放れるということになるとレベルも上がる。藤原、よくなってるね。きょうくらいいければ中継ぎとか、そういうのも面白いと思うよ。思いきって腕を振れだしたね」と話しています。
安藤投手は「順調に仕上がっているなと思います。この前の実戦(22日)が雨で流れたので、きょうはその代わりということですね。変化球もひと通り、バッターに対して投げました。この時期でこれくらい投げれば十分だと思う。順調です」と頼もしい言葉。久保コーチも、今の状態ならここにいる必要はないと。「そうですね。もういつでも試合にいけるかな。あとは味方でなく、ライバルのチームに投げればギアも上がっていくし、気持ちも変わってくると思うので」。27日にも1軍合流、ではないでしょうか。
松田投手は「真っすぐとか、まだまだだと思います。真っすぐは自分の生命線というか持ち味なので、それがダメだったら…。しっかりブルペンで調整していきたい」と言っています。久保コーチから何かアドバイスされていたのは?「テイクバックが遅れているので、少し早くしたら、と。試したいと思います」
三振はフォークだそうですが「1球決まったくらいじゃまだまだです。フォークは去年、試合では投げていませんね。フォークに限らず、全部レベルアップしていきたい」とのこと。そして「28日?まだ聞いていないので、わからないです」という答え。
ドラ1・横山は初の連投
それから、23日にフリーバッティングで初めて打者に対しての投球をした横山投手は、きのう24日もブルペン入り。48球を投げています。「連投は、立ち投げ以外では初めてでした。1日おきで投げていたので。やっておきたかった。張っているところで、どうか確認しておきたかった。あすとあさってはノースローで、もう一度万全な状態を作っておきたいという自分のプランです」
キャンプが終わったあとのことについても「どんどん球数を増やさないといけない。先発をやるのであれば、どこかで100球くらい投げるようにやっていかないと。スタミナをブルペンで作っていきたい」と先を見据えたコメントでした。
久保コーチに聞くと「横山は予定通りブルペンに入っていましたよ。こちらが遠慮(ピッチングから外そうと)したくらいで、疲れも出ている中、本人も連投することを選んだようですね。きのう、きょう投げて張りを強めに作って、あすとあさっては休んで“超回復”を目指します。鳴尾浜で一度、たぶんフリー打撃に投げる予定。週明けからチームが遠征に行くので、打者のいる時に投げないと」という話です。
掛布DCも太鼓判の関本
シートバッティングで2安打の関本選手。「まあまあ順調ですね。ここまで実戦も出ているし、いい感じです」。松田投手の球について質問され「シーズンで対戦しないんでねえ。よくわかんないです」と。確かに、そりゃそうですよね。「きょうは自分の練習ですから。僕の練習はよくできました!」と締めくくっています。
その関本選手に関して掛布DCは、こんなことを言っています。「ことしの関本は“振っている感”がないんだけど、ヘッドが走っている。打球が飛ぶんだよね。すごくいい状態だと思いますよ。ちょっと早いくらいじゃないかな。結果が出ているからね。年を取ってくると、前へ進むために色々と変えなくちゃならない。結果が出ないと、それが間違っているのでは?と不安になって、また一からやり直さなきゃならない。でも結果が出ると継続していけるから。関本が今、この状態であることは非常にいいと思うよ」
とてもわかりやすい説明でした。これはもちろん、ベテランと呼ばれる年齢に達した選手に限りませんよね。「何かを変えたい、変えなきゃ1軍には上がれない」。悲壮なくらいの覚悟で新しいシーズンを迎える小虎は大勢います。だから掛布DCの話のように、結果が出ることは何よりの励みでしょう。キャンプでつかんだ手応えが、ここまで取り組んできたことの答え。まだ結果が出せずにいる選手も、日々の努力は実を結ぶと信じてください。