Yahoo!ニュース

鳴尾浜での今季最終戦、秋山投手が先発して最多勝を狙います!

岡本育子フリーアナウンサー、フリーライター
もと台風16号(温帯低気圧)の影響で雲の多かった25日の鳴尾浜。空の色が碧い!

きのう25日、セ・リーグは巨人の胴上げがお預けとなり、パ・リーグでは2位のオリックスに優勝へのマジックナンバー7が点灯!とにかく目が離せない、だけど地上波での中継はない日が続いています。まあ仕方ないかな、BSやCSで完全中継が見られる時代ですし、今後は追加日程の域に入っていきますからね。阪神はきょう26日の広島戦をはじめ甲子園で4試合を行い、10月1日の広島戦(マツダ)で早々に日程を終えます。何とかクライマックスシリーズに向けて、上向きな状態で締めくくってもらいましょう。クライマックスといえば、フェニックスリーグの序盤はその調整もあって1軍選手が多く参加しそうで、鳴尾浜に残って練習するメンバーも結構いるみたいですよ。

ことしのタイトル、可能性は?

ウエスタン・リーグは、きょう26日に鳴尾浜で阪神‐オリックス最終戦が行われ、そのあとは29日から雁の巣でソフトバンク-阪神2連戦、ナゴヤで中日-オリックス2連戦という予定。もうほんとに残りわずかとなりました。なお広島は23日に一足早く全日程を終了しています。

もう順位は確定しているので、あとは個人タイトルがどうなるかってとこですね。残念ながら打撃部門で阪神勢の表彰はなさそう…いえ、ありません。昨年は森田選手が最多本塁打と最多打点で、2009年にバルディリス選手が首位打者を獲って以来の打者表彰を受けましたが、今季はすべて大差をつけられています。でも投手部門では二神投手と秋山投手が可能性ありですね。

チームでは二神投手、秋山投手、岩本投手の3人が規定投球回に達しましたが、ウエスタン・リーグ全体でも6投手しかクリアしていないんですね。きのう25日現在では以下のような状況になっています。

◆防御率

1 二神 (阪神) 2.02

2 東浜 (ソフ) 2.15

3 秋山 (阪神) 2.74

4 山田 (ソフ) 3.02

5 岩本 (阪神) 3.26

6 若松 (中日) 4.55

◆勝利

1 飯田 (ソフ) 9

2 秋山 (阪神) 8

〃東浜 (ソフ) 8

また、ファームでは“最多奪三振”という表彰がないんですけど、秋山投手は現在トップの107三振を奪っています。2012年にリーグトップだった96個を、既に上回りました。ウエスタンで100個を超えることは滅多にないかな~と思って遡ったところ、2005年にソフトバンクの高橋秀聡投手の139奪三振を発見!まあ120回2/3を投げてはいますが、すごい数字ですね。ちなみに25日の時点で秋山投手は107個、東浜投手が103個と続いています。

きょう26日のオリックス戦は、その秋山投手が先発です。先日、個人タイトルの話になった時に「ことしは追う立場だから気が楽です」と言っていた秋山投手。そうですね。昨年は勝ち星を途中で抜かれ、規定投球回をクリアして最高勝率と最優秀防御率を確定したかった最後の登板でソフトバンクに打たれて無冠。なので今季は、最後にビシッと締めましょう!

昨年は久々に投打で記録による表彰を受けたんですが、実は9年前にこんなすごい結果がありました。懐かしいですねえ。オマケで書いておきます。「♪そんな~時代も~あったねと」ご覧ください。

◆2005年 ウエスタン・リーグ表彰選手◆

【最優秀防御率】前川勝彦 (阪神) 防御率 2.29

【最多勝利】  ダーウィン (阪神) 勝利 9

【最優秀救援】 桟原将司 (阪神) セーブ 13

【  〃  】 小林幹英 (広島) セーブ 13

【勝率第1位】  ダーウィン (阪神) 勝率 .900

【首位打者】  赤松真人 (阪神) 打率 .363

【最多本塁打】 喜田 剛 (阪神) 本塁打 21

【最多打点】  喜田 剛 (阪神) 打点 55

【最多盗塁】  赤松真人 (阪神) 盗塁 29

【最高出塁率】 赤松真人 (阪神) 出塁率 .444

西田は合流、横田はちょっとお休み

そろそろ試合で打席に立つ姿も見られそうな西田選手。
そろそろ試合で打席に立つ姿も見られそうな西田選手。

さて、きのう25日に覗いた鳴尾浜の練習で、久しぶりにノックを受ける西田選手を見ました。12日に左わき腹を痛めて別メニューだった西田選手は、22日から守備練習も再開。きのうは初めて全体でのノックに参加したようです。「まだちょっと怖いってのはありましたけど、大丈夫!」とのことで、きょう26日からは屋外での打撃練習も含め、本隊に合流。試合のベンチにも入る予定です。

きのうの全体練習で姿が見えず、ファンの方も心配されていた横田選手の件。「このところ、ずっと試合に出続けていたので少し腰に張りがあるようで、大事をとって休ませました。これからフェニックスもありますしね」と山下トレーナーは言います。試合も出ようと思えば出られる状態なので「大事を取っただけ。心配要りません。なんたって、まだ新人ですからね」とのこと。

とにかく休んだことがないからでしょう。練習が気になるのか、寮の窓からグラウンドを覗いていた横田選手。連続試合安打も、ホームランも…と残り試合が少ない中で悔しいとは思いますが、ここは我慢ですね。でもきっと、すぐ元気に走り回っていますよ。

22日の中日戦(ナゴヤ)から戦列に復帰。一二三選手はいい笑顔です。
22日の中日戦(ナゴヤ)から戦列に復帰。一二三選手はいい笑顔です。

きのうは午後にみっちり打撃練習が行われ、バッティングを2回りやったあとに特打があり、一二三選手は面白いようにポンポンとレフトのネットへぶつけていましたよ。「体が温まってくると結構いきますね」とニヤリ。いい感じ?「そうですね。だいぶ。でも試合で打たないと」。公式戦は残り3試合ですが、来年に向けてのフェニックスリーグや秋季キャンプに期待しています。

なお休んでいた間も「食べる量は減らんでしょ」ということで、ちょっと下半身あたりにお肉がついた一二三選手。ユニホームもきつめですが、何といっても遠征用のスーツのズボンが…。「ヤバイっす!破れるかと思った」と苦笑いしながらタクシーに乗っていきました。まあ減るのもすぐでしょうけどねぇ。たぶん。

フリーアナウンサー、フリーライター

兵庫県加古川市出身。MBSラジオのプロ野球ナイター中継や『太田幸司のスポーツナウ』など、スポーツ番組にレギュラー出演したことが縁で阪神タイガースと関わって約40年。GAORAのウエスタンリーグ中継では実況にも挑戦。それからタイガースのファームを取材するようになり、はや30年が経ちました。2005年からスポニチのウェブサイトで連載していた『岡本育子の小虎日記』を新装開店。「ファームの母」と言われて数十年、母ではもう厚かましい年齢になってしまいましたが…1軍で活躍する選手の“小虎時代”や、これから1軍を目指す若虎、さらには退団後の元小虎たちの近況などもお伝えします。まだまだ母のつもりで!

岡本育子の最近の記事