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巨人に3連勝した大虎に続け!今季初の甲子園開催ゲームに臨む小虎

岡本育子フリーアナウンサー、フリーライター

小虎ファンの皆さんも、そして選手も楽しみにしている阪神甲子園球場での公式戦。特にルーキーはワクワクでしょう。陽川選手は高校時代に出場していますが、1 軍にいる梅野選手と岩崎投手以外の選手は甲子園でプレーすることが初めてですから。横田選手あたりは張り切っているに違いありません。あ、背番号24が甲子園に帰ってきますね。

甲子園へ小虎を見に行きましょう!

ことしは14試合組まれていて、そのうち12試合がウエスタン・リーグ公式戦、2試合がイースタン・リーグの巨人と戦うファーム交流試合。日程は以下の通りで、すべて12時30分プレーボール。開門は11時30分の予定です。

4月

15日(火)、16日(水)  ソフトバンク

22日(火)~24日(木)  中日

5月

3日(土祝)、4日(日祝)  ソフトバンク 

31日(土)        巨人※

6月

1日(日)        巨人※  

3日(火)、4日(水)    広島

13日(金)~15日(日)  ソフトバンク

※ファーム交流試合

【入場料金】

大人1000円、小人100円で昨年と同じ。(阪神タイガース公式ファンクラブ会員は500円、ファンクラブKIDS会員は無料)

【ファンサービス】

◆若虎選手のお出迎え

・試合開始1時間前の開門時に入場ゲートで選手がお客様を出迎えます。

・約10分間の予定で、終了時間は前後する可能性もあり。

◆来場者プレゼント

・毎試合、先着1000名に選手カードをプレゼント。

・選手カードはウエスタン・リーグ公式戦来場記念の刻印付です。

◆タイガースガールズが登場

・試合前と試合中(5回裏終了後)に、タイガースガールズがグラウンドに登場。

・開門時と試合終了時には2階コンコースにも登場します。

◆マスコットキャラクターキー太くんの場内グリーティング(登場時間は未定)

北條選手の登場曲は流れる?

そういえば2012年は甲子園開催の2試合で、1軍戦と同様に“選手テーマソング”が使用されました。なんせファームの選手は1軍に昇格して試合に出ない限り、自分で選んだ曲とともに打席に入る機会はありませんからね。実際にグラウンドで聴いてみて「ああ、こんな感じなんだな」と実感したかも。その経験を踏まえて翌年の選曲をしたことでしょう。

昨年もテーマソングを使った試合が一度だけ、あるにはあったんです。最後の甲子園開催となる9月3日、4日のソフトバンク2連戦で3日にまず先発・金田投手がマウンドに登場した時、また攻撃では柴田選手、荒木選手、西田選手、森田選手、コンラッド選手まで。そう、2回裏に森田選手が二塁打を放ち、コンラッド選手の打席途中で雨が激しくなって中断、そのまま中止になりました。翌4日も中止。よって6人分しか聴けなかったわけです。金田選手は「曲が流れるとは知らなくて。恥ずかしかった(笑)」と照れていました。

この日スタメンではなかった北條選手は結局、去年選んだ曲を聴けずじまい。そして今年、キャンプ中に提出した曲があったけど…ご存じのように変更されています。安芸キャンプで掛布DCの指導のもと、加藤茶&志村けんが踊る“ひげダンス”のごとく、ヒザを柔らかく使う練習をしていた北條選手。そこで関本選手が日高選手の用意した、このダンスの曲を練習前に一度流し「これでいけ!」と。さらに「もう曲は出しましたよ」と戸惑う北條選手に「俺が変えとくから」

そうなったら仕方がないと覚悟を決めたようで、公式サイトにアップされたテーマソングの北條選手の欄には『ヒゲのテーマ』と、しっかり書いてありました。本当は1軍の試合でで聴きたいところですけど、北條選手自身の予行演習も兼ねて一度使ってもらいたい気もします。さすがに踊りながら打席には入れませんわね。でも大阪人ですから、金田投手とは違って「おいしい」と思う部分もあるでしょう、きっと。

昨年は12試合あった甲子園開催ゲームのうち4試合が中止になったので、ことしは全部できるよう祈っています。特に巨人とのファーム交流試合は以前、ジャイアンツ球場や和歌山の上富田で行いましたが、甲子園では初めてのこと。楽しみですね。

岩貞投手、黒瀬選手の近況など

さて先日、ドラフト1位ルーキーの岩貞投手はどうしていますか?とファンの方に質問されました。岩貞投手は2月に左ヒジの違和感が出て、現在も別メニューとなっています。ノースローの期間を経て、今は50メートルという制限つきでキャッチボール中で。かなり強いボールも、低めにも投げられています」とのことです。もともと遠投はしないタイプで「ブルペンでの立ち投げは、これからトレーナーと相談して始める予定。ただブルペンだとマウンドの傾斜を使って投げるので、勢いがついてしまうかも。もう少し平らなところで投げてからがいいかもしれませんね」と話していました。

その岩貞投手と最近よく一緒にいる松田投手は、13日の紅白戦でも2人でボールボーイを務め、ちょこまかと動き回る弟・遼馬を笑って見守る兄・祐太、という雰囲気です。本当に松田投手は、スタンドで大はしゃぎだった3歳くらいの男の子と変わらないほど楽しげで(笑)、お客様も「遼馬くん、可愛いなあ」と写真を撮っておられましたよ。元気な姿を見て嬉しく思われたというのもあるでしょうね。キャンプ中に痛めた右ひじの完治に向け、はやる気持ちを抑えてリハビリに励んでいる松田投手です。しっかり治るまで、しばしお待ちください。

また右ふくらはぎを痛めてリハビリ中の黒瀬選手は「あと1週間くらいで動けると思います。今月末の復帰を目指してやりたい」と言っています。思いのほか別メニューの選手が多いことに改めて気づきました。荒木選手、島本投手、伊藤隼選手と、このところ復帰選手が相次いでいますが、前出の選手以外に高山選手(右ひざ)、一二三選手(右太もも)、久保田投手(2月に右ひじ手術)はまだ経過を見守っているところです。

フリーアナウンサー、フリーライター

兵庫県加古川市出身。MBSラジオのプロ野球ナイター中継や『太田幸司のスポーツナウ』など、スポーツ番組にレギュラー出演したことが縁で阪神タイガースと関わって約40年。GAORAのウエスタンリーグ中継では実況にも挑戦。それからタイガースのファームを取材するようになり、はや30年が経ちました。2005年からスポニチのウェブサイトで連載していた『岡本育子の小虎日記』を新装開店。「ファームの母」と言われて数十年、母ではもう厚かましい年齢になってしまいましたが…1軍で活躍する選手の“小虎時代”や、これから1軍を目指す若虎、さらには退団後の元小虎たちの近況などもお伝えします。まだまだ母のつもりで!

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