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安芸キャンプ初の練習試合で西武に快勝!

岡本育子フリーアナウンサー、フリーライター

タイガースの春季キャンプは、11日が第2クール最終日でした。沖縄組、安芸組ともに今年初めての練習試合が予定されていたのですが、沖縄・宜野座の日本ハム戦は雨のため中止になっています。一方、西武B班がキャンプを張る春野総合運動公園野球場は好天!風が冷たくて寒い一日ではあったものの、1400人ものお客様に見守られて試合が行われました。やはり西武のドラフト1位ルーキー・森友哉捕手(大阪桐蔭高)を目当てに来られた方も多かったのでしょう。

掛布DCもそうです。チームより先に球場へ到着し、西武の練習を見学しました。それにチームバスも例年より少し早く出発したみたいで。実は西武側も、森選手のバッティング練習を最終組に回す対応をしてくれたそうですよ。選手はウォーミングアップ中でしたが、首脳陣は見られたかも。いやーもう、カメラや記者がてんこもり。阪神サイドの方が多かったんじゃないですかねえ。ティーバッティングが終わってケージに入る時、森選手がこちらにやってきて掛布DCに挨拶をし、ガッチリと握手した瞬間のシャッター音がすごかった!

試合は3回、阪神が連続三塁打と連続ホームランで5点先取。長らく阪神のファームを見ていますが、なかなか遭遇できない攻撃ですよ。「ことしは期待できる?」なんて気の早い妄想をしてしまいましたねえ。そして7回にも相手エラーなどで3点を加えて、2014年の初戦は快勝!何であれ白星発進は気持ちいいものです。では成績をご紹介します。練習試合は記録員がいないため、公式記録ではありません。参考程度にご覧ください。

《練習試合》

西武B班‐阪神安芸組 (春野)

阪神 005 000 300 = 8

西武 000 000 200 = 2

◆バッテリー

【阪神】藤原-小嶋-伊藤和-田面-島本/岡崎-原口(4回~)

【西武】佐藤-岩尾-宮田-中崎-松下/森-藤沢(6回~)

◆本塁打

【阪神】岡崎3ラン(佐藤)3回、原口ソロ(岩尾)3回

◆三塁打

【阪神】荒木、北條

◆二塁打

【阪神】北條

【西武】梅田2、駒月、藤沢

◆打撃(打数-安打-打点/三振-四死球/盗塁/失策)

【阪神】

1]二中三一: 坂  ( 5-1-0 / 1-0 / 0 / 0 )

2]中右二右: 荒木 ( 4-2-0 / 1-1 / 0 / 0 )

3]遊二: 北條   ( 4-2-1 / 2-1 / 0 / 0 )

4]左: 一二三   ( 3-0-1 / 1-2 / 0 / 0 )

5]捕: 岡崎    ( 2-1-3 / 0-0 / 0 / 0 )

〃中右中: 横田  ( 2-0-0 / 0-0 / 0 / 0 )

6]指捕: 原口   ( 4-1-1 / 1-0 / 0 / 0 )

7]一三遊: 阪口  ( 3-0-0 / 0-1 / 0 / 0 )

8]三一三: 陽川  ( 4-0-0 / 2-0 / 0 / 1 )

9]右指: 田上   ( 3-1-0 / 0-1 / 1 / 0 )

【西武】

1]遊二: 永江   ( 4-0-0 / 3-0 / 0 / 0 )

2]左: アブレイユ ( 2-0-0 / 1-0 / 0 / 0 )

〃左: 石川    ( 1-0-0 / 0-1 / 0 / 0 )

3]捕指: 森    ( 4-0-0 / 0-0 / 0 / 0 )

4]右: 駒月    ( 3-1-0 / 2-0 / 0 / 0 )

5]一: 梅田    ( 4-2-1 / 0-0 / 0 / 1 )

6]指: 米野    ( 1-0-0 / 0-0 / 0 / 0 )

〃打: 武山    ( 1-0-0 / 1-0 / 0 / 0 )

〃捕: 藤沢    ( 2-1-1 / 1-0 / 0 / 0 )

7]中: 田代    ( 4-0-0 / 1-0 / 0 / 0 )

8]三: 美沢    ( 2-1-0 / 1-0 / 0 / 0 )

〃打遊: 金子一  ( 1-0-0 / 0-0 / 0 / 0 )

9]二三: 水口   ( 3-0-0 / 0-0 / 0 / 0 )

◆投手(安打-三振-四死球/暴投-失策/失点-自責)

【阪神】

藤原   3回 35球 ( 0-5-0 / 0-0 / 0-0 )

小嶋   1回 16球 ( 0-1-0 / 0-0 / 0-0 )

伊藤和  2回 36球 ( 2-3-0 / 0-0 / 0-0 )

田面   1回 21球 ( 3-0-0 / 0-0 / 2-2 ) 

島本   2回 24球 ( 0-1-1 / 0-0 / 0-0 )

【西武】

佐藤   2回2/3 64球 ( 4-5-2 / 0-1 / 4-4 )

岩尾   2回1/3 37球 ( 1-2-2 / 1-0 / 1-1 )

宮田   2回    42球 ( 2-1-2 / 1-0 / 3-1 )

中崎   1回    10球 ( 0-0-0 / 0-0 / 0-0 ) 

松下   1回    11球 ( 1-0-0 / 0-0 / 0-0 )

今季は打線にも(…失礼)期待できる?

2回まで、西武の2年目・佐藤(19)のイキのいい投球の前に、4三振を喫するなど得点できなかった打線。しかし3回2死から荒木が中越え三塁打を放ち、続く北條は左中間へタイムリー三塁打!一二三の四球で2死一、三塁として岡崎が左中間へ3ラン!4点を奪って、佐藤を降板させます。代わった岩見から原口がレフトへの2者連続ホームラン!これはもう打った瞬間に外野手が見送っていました。

森の送球を見たいなという声が出ていたところ、4回に1死から田上が四球で出て坂への初球で盗塁成功。しかし2死から四球を選んだ荒木は、北條の打席で刺されます。

打線は7回、田上と坂の連打などで1死二、三塁として北條の四球で満塁、続く一二三も四球で押し出し。さらに横田のゴロを捕ったファーストがバックホームするも、これが逸れて2人生還!この回3点を追加しました。

「全員よかった」と監督に言わせた投手陣

投手陣は、まず先発の藤原が完ぺきなピッチングを披露。連続三振で立ち上がると、予定の3イニングを無安打無四球、5奪三振で無失点。2回にサード陽川の捕球エラーで走者を出しただけです。4回の小島も2番からをビシッと三者凡退。ついで伊藤和が登板して、5回は先頭の梅田に二塁打(ショート北條が少し迷走?センターとの間にポトリ…記録はヒット)されましたが、後続は連続三振で2死。続く美沢にショート内野安打を許すも無失点で終え、6回は3人で片付けます。

7回は田面。いきなり駒月、梅田、藤沢の3連続二塁打で2点を失ったものの、そのあとはキッチリと抑えました。最後は島本です。8回は1死から石川にストレートの四球(阪神投手陣で唯一)を与えたんですが、まったく問題なし。9回も三者凡退で締めて試合終了。

今年初めての試合で、私も今年初めてスコアをつけました。何かを忘れているということはないけれど、投球の間合いとか守備交代とかにまだ慣れないですねえ。今月中の練習試合でしっかり“自主トレ”です。

今回は試合結果と経過のみで、しかも遅いアップになってすみません。監督や選手のコメントは次の更新分でご紹介します。できるだけ早く!少しだけお待ちください。

フリーアナウンサー、フリーライター

兵庫県加古川市出身。MBSラジオのプロ野球ナイター中継や『太田幸司のスポーツナウ』など、スポーツ番組にレギュラー出演したことが縁で阪神タイガースと関わって約40年。GAORAのウエスタンリーグ中継では実況にも挑戦。それからタイガースのファームを取材するようになり、はや30年が経ちました。2005年からスポニチのウェブサイトで連載していた『岡本育子の小虎日記』を新装開店。「ファームの母」と言われて数十年、母ではもう厚かましい年齢になってしまいましたが…1軍で活躍する選手の“小虎時代”や、これから1軍を目指す若虎、さらには退団後の元小虎たちの近況などもお伝えします。まだまだ母のつもりで!

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