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宮崎香蓮さんから「阪神の松田投手はすごい同級生」と言われる活躍を!

岡本育子フリーアナウンサー、フリーライター

13日は成人の日でした。全国121万人の新成人の皆さん、おめでとうございます。タイガースの新成人は歳内投手、西田選手、松田投手の3人。歳内投手と西田選手は練習が休みだった13日、それぞれ地元で成人式に出席したようです。年末年始に会った友だちもいるけど、久しぶりに再会した同級生と盛り上ったに違いありません。みんなに「1軍で勝てよ」「1軍で打てよ」と激励されたことでしょう。

女優の宮崎香蓮と同級生!

また松田投手は年明けすぐの3日、長崎県島原市で開催された成人式に出席してきました。ことしから3日に変わったみたいで、ちょうどよかったですね。代表であいさつしてきた?と聞いたら「いえ、していませんよ。もっとすごい子がいたので(笑い)」と言います。もっとすごい子、というのは女優の宮崎香蓮(かれん)さん。『GTO』『35歳の高校生』などのドラマや、最近はクイズ番組でもよく見ますね。松田投手と中学で同級生だったとは!いや~まったく知りませんでした。

その宮崎香蓮さんが新成人を代表して、壇上で謝辞を述べたそうです。松田投手も昨年は1軍で活躍して侍ジャパンにも選ばれた有名人ですが、なかなか手強いライバルがいましたね。そのうち宮崎さんが阪神戦で始球式ということがあるかも。その時もちろん松田投手は1軍にいなくちゃいけません。今回は代表謝辞の役を譲ったけど(もしかすると本人はホッとしている?)、次は「松田遼馬投手の同級生に宮崎香蓮さんがいる」という表現になりますよ、きっと。

新成人の歳内投手、西田選手、松田投手はまもなく球団からのお祝いを受けるはずなので、その時に取材機会があれば『成人の誓い』などを聞いてきます。

「横田に抜かれて悔しい」

さて13日の鳴尾浜は新人選手、強化選手とも自主トレは休日。でも体を動かす選手は多かったと聞きました。前日の3000メートル走でトップだったドラフト2位・横田慎太郎選手(鹿児島実業)もしかり。練習後に高校の卒業試験のため鹿児島へ帰り、第2クールはお休みとなるようです。合同自主トレが気になるとは思いますが、まずは試験に専念!すっきりクリアしてきてください。

12日に行われた3000メートルの持久走で、伊藤トレーニングコーチに「よく頑張った」と言われた2年目の北條選手は「家でも30分ずつくらい、しっかり走っていたので体は軽い。けっこう動けている方かな」と言います。13分13秒というタイムで同期の藤浪投手には勝ったものの「アイツ、加減してたでしょ」と笑っていました。ところが「長距離は久しぶりやったので、ちょっと。やっぱり横田に抜かれんとこうと思ったけど、しんどくなってしまって…悔しいです」と本音もチラリ。

重要な仕事の引き継ぎ

新しくできた後輩に、何かアドバイスすることはありますか?横田選手はいろいろ聞きたいと言っていますよ。「いや~そんな、何も教えることはないですよ」と答えた北條選手ですが、少し考えたあとで何かひらめいた様子。嬉しそうな顔で「監督に毎朝、ウーロン茶とヨーグルトを持っていくこと!」と言いました。1軍では、正確な呼び名はわかりませんが“アメ係”なるものがあります。毎試合ベンチに持っていくアメを調達する最年少野手の役割で、自分で買ってきたアメが入ったケースを抱きかかえる大和選手の姿を何度か見ました。

同じように、ファームで最年少だった北條選手にも大切な仕事があったんですね。「歳内さんが去年のこの時期にしていて、春のキャンプ後から僕が引き継ぎ1年間やってきました。忘れた時は“北條、何かすることあるやろ”って監督に言われます」。思い出し笑いをするところを見ると、そんなにピリピリしたものじゃなかったんですね。1年間お疲れ様でした。「横田には、それを最初に教えます。監督からも横田に伝えておくよう言われているので」。そういう北條選手がちょっと大人になったように見えたのは、気のせいではないと思います。

長距離走キング・島本も脱帽

ところで長距離走といえば、ここ数年ダントツだったイメージの島本投手(育成4年目)が今回、18歳ルーキーの横田選手に負けてしまいました。最初に聞いた時は「本気を出せば」なんて言っていたのに、あとで「最後で抜こうと、いや抜けると思っていたんですけど…抜けんかった。横田は速かったです。無理でした」と脱帽。珍しいですよ、島本投手が認めるのは。春季キャンプの持久走でも軽々と走っていますからね。横田選手にはラスト1周で抜かれたそうで、次のチャンスでリベンジを狙っているかもしれません。今度は油断せず、早めに離しておきましょうか。。

投手陣は練習でよく走りますし、長距離の得意な選手も多いようです。昨年退団した黒田祐輔選手はかなり速かったし、その前に脚力を誇っていた伊代野貴照投手(現在は競輪選手)も、持久走やクロスカントリーでは常に上位でした。ただし黒田選手は投手から野手に転向した後、ちょっと遅くなったので尋ねると「野手の練習が大変だから」という理由。確かに普段の練習でも、だいたい投手陣の方が先に終わります。投手が楽だとは言いませんけど、こういう長距離走って練習の締めに行われることが多いので、そこまでの練習量も影響するんですかね。決して投手が楽ってわけではなく。ここは繰り返させていただきました。

そうだ!まるで陸上選手のように美しいフォームで、いつも好タイムを出していた鶴投手にも聞いてみよう。最近はどうですか?「18歳には勝てないでしょう」…おっと、そうきましたか。ではピッチングで魅せてください。楽しみにしています。

フリーアナウンサー、フリーライター

兵庫県加古川市出身。MBSラジオのプロ野球ナイター中継や『太田幸司のスポーツナウ』など、スポーツ番組にレギュラー出演したことが縁で阪神タイガースと関わって約40年。GAORAのウエスタンリーグ中継では実況にも挑戦。それからタイガースのファームを取材するようになり、はや30年が経ちました。2005年からスポニチのウェブサイトで連載していた『岡本育子の小虎日記』を新装開店。「ファームの母」と言われて数十年、母ではもう厚かましい年齢になってしまいましたが…1軍で活躍する選手の“小虎時代”や、これから1軍を目指す若虎、さらには退団後の元小虎たちの近況などもお伝えします。まだまだ母のつもりで!

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