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『小豆畑真也選手に聞いてみました』後編

岡本育子フリーアナウンサー、フリーライター

今季2年目を迎える選手たちに、いろんな角度から話を聞いています。きょうは小豆畑真也選手の後編。前回のルーキーイヤー振り返りに続いて、今度は野球との出会いや食べ物の好き嫌いなどを質問してみました。

野球を始めたのは、お父さんの作戦勝ち?

小豆畑選手を野球の世界へと導いたのは、5歳から始めたお父さんとのキャッチボールです。年月が過ぎ、小学3年からは地域のスポーツ少年団・軟式野球チームへ。Jリーグの第1次全盛期だった当時、小豆畑少年もサッカーをやろうと思っていました。でもお父さんがもともと野球をやっていて、ある年のクリスマスに野球道具をプレゼントしてもらったことが決め手となり野球へ進んだとか。お父さん、ナイスアシストです!小学生のころはピッチャーで、たまにキャッチャーもしていましたが、中学からはずっとキャッチャー。「自分でやるって言いました。子ども心に、1人だけ逆方向を向いているのがカッコイイなと思って」。同じ理由でキャッチャーを選んだ選手は結構いますね。

プロを意識したのはいつ?「ずーっとしてました。憧れですから、いつかはやりたいなと。ただ、自分には無理だと思っていました。中学3年間は補欠だったので、あきらめて働こうか、勉強して弁護士にでもなろうかと」。弁護士?「いや、うそです!」。よかった。あ、失礼。では具体的に夢が近づいたのはいつでしょう?「大学2年、日本代表候補合宿に呼ばれた時です。ちょうど二神さん(法政大)や他の人もいて、こういう選手がプロに行くんやと感じました。だけど、頑張れば行けるかもしれないと。肌で感じた自分との距離感、それを埋める努力をすればいいんだと初めて思ったんです」

努力の甲斐あってプロの世界へ、しかも同じタイガースに入って二神投手の球も受けました。やっぱり縁ってあるんですね。ただし1年目のシーズンに感じたプロの壁と、ここでまた闘わなければなりません。毎日、毎試合が努力の積み重ね。「いつまでたっても勉強です」と自分に言い聞かせます。

マヨネーズ、ケチャップ、ソースが嫌い

さて、次は柔らかな質問にまいりましょう。好きな食べ物は?「定番ですけど、焼き肉とかラーメンですね。ラーメンはしょうゆ!」と、しょうゆ味はかなり強調。じゃあ焼き肉やラーメンなら毎日でも食べられますか?「はい、大丈夫です。胃さえ持てば(笑い)」。嫌いなものを教えてください。「好き嫌い、多いんですよね~。マヨネーズ、マスタード、ケチャップといった調味料。ソースも嫌いです。サウザンアイランドドレッシングなんかサラダにかかってたら食べない」。へえ~ソースもダメって、たこ焼やお好み焼など、関西文化の“粉もん”が楽しめませんね。

野菜は?「めっちゃ好き!めっちゃ食いますよ」。何をかけるか限定されるのでは?「和風の、しょうゆベースのドレッシングは好きなので」。なるほど。寮の食堂にはピエトロドレッシングがありますね。「あれおいしいでしょう?」。そうそう、柴田講平選手が大ファンで、前に「ピエトロは何にでも合う魔法のドレッシングだ!」と熱く語ってくれたことを思い出しました。なお嫌いな選手がとても多いトマトは「好んでは食べないけど、大丈夫」だけど「納豆はダメ!存在もイヤ」だそうです。

続いて、好きな女性のタイプをどうぞ。「愛嬌のある人、笑顔のかわいい人。僕がだらしないんで、しっかりしている人がいいです。外見は関係なくて、いいと思ったひとがタイプです」。おっと、好感度を上げましたよ。今お気に入りのタレントさんを聞くと「井川遥さん、好きですねえ。若い子はついていけないんですよ。AKBとか」と苦笑いでした。小豆畑選手も十分若いでしょうに。

趣味も聞いてみよう。「ぷらっと出かける時はありますね。買い物が好きなので。店はいろんなとこ行きます。洋服は黒が多い。用具も無難に黒、白、黄、赤という感じです」。テレビはどんな番組を?「録画して見ています。堺雅人は結構好きで『半沢直樹』と『リーガルハイ』の2つは全部見ました!あとは『アメトーーク!』とかのトークバラエティも好き」。今回取材した選手は、半沢さんとバラエティが主流でした。

ちなみに、野球選手以外になりたかった職業なんて…ないですよね。みんな「ない」と答えます。「ありますよ。官僚」。えっ、官僚?「うそです」。またですか(笑い)。「先生になりたかったですね。日本史が好きだったので社会科の先生。教職を取ろうかと思いましたが、きっと向いてないですね」。いや、イメージできますよ。小豆畑先生も。

あわてず着実に、巻き返します!

最後に、もらって嬉しいプレゼントは?「何でも嬉しい。心のこもったプレゼントなら、何でも喜んでいただきます」。さらに好感度をグッと上げました。年末年始は地元で自主トレ。9日から鳴尾浜で合同の自主トレが始まるため、それに合わせて寮に戻ってくるそうです。では、2年目の抱負で締めてください。

「1年を過ごして自分の立ち位置が分かったので、ここからは怒とうの巻き返しを見せていきます!段階を踏んで、あわてず着実に進んでいきたい。1軍に上がれるかどうかが1つのラインだと思います」

なかなか力強いコメントでした。怒とうの巻き返し!いいですねえ。昨年、つきっきりで鍛えてきたファームの吉田バッテリーコーチも「ほほう、見せてもらおうやないか~」と、手ぐすね引いて待っておられるでしょう、きっと。

フリーアナウンサー、フリーライター

兵庫県加古川市出身。MBSラジオのプロ野球ナイター中継や『太田幸司のスポーツナウ』など、スポーツ番組にレギュラー出演したことが縁で阪神タイガースと関わって約40年。GAORAのウエスタンリーグ中継では実況にも挑戦。それからタイガースのファームを取材するようになり、はや30年が経ちました。2005年からスポニチのウェブサイトで連載していた『岡本育子の小虎日記』を新装開店。「ファームの母」と言われて数十年、母ではもう厚かましい年齢になってしまいましたが…1軍で活躍する選手の“小虎時代”や、これから1軍を目指す若虎、さらには退団後の元小虎たちの近況などもお伝えします。まだまだ母のつもりで!

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