2018年1月3日(現地時間)、セキュリティ大手の米マカフィーは、昨年発表していたCASBベンダーのスカイハイネットワークスの買収が完了したことを発表した。

マカフィーはこの買収により、CASBソリューションを自社ポートフォリオに組み込むことが可能になり、マルチクラウド環境の管理で発生する3つの主な課題(ネットワーク、ワークロード、データの可視性)に対応するクラウドポートフォリオを提供可能になる。

 マカフィーのクラウドセキュリティソリューション

 ・Skyhigh Security Cloud(CASB) New!

 ・McAfee Cloud Workload Security

 ・McAfee Virtual Network Security Platform

■業界内では慎重な見方も

 IT市場全体のトレンドとしては従来のオンプレミスからアマゾン等が提供しているAWS等のクラウドサービスへの移行が加速している。クラウド利用が進むと、従来型セキュリティソリューションで有るファイアーウォール等は社内のIT資産を守るソリューションであったため、社外のクラウドを守る機能は持っていない。そのため、クラウドを守るCASBに注目が集まっており、ネットワーク大手のシスコ社やセキュリティ大手のシマンテック社、パロアルト社、最近クラウドソリューションの強化を図っているオラクル社までもがCASBベンチャーの買収を実施していた。

 こういったトレンドを考えるなら今回のマカフィによるスカイハイネットワークス社の買収は妥当とも考えられるが、この領域は既にCASB単体での競争では無く、ベンダーの包括力競争となってきておりそれを見越した他社は先行してCASBベンチャーを買収していた。そのため、業界アナリストからは今回の買収は他の大手と比較すると「2年遅れている」との指摘も有る。

 また、スカイハイネットワークスはCASBソリューションのリーディングカンパニーとして知られており、技術革新力や独立ベンダーとしての他ベンダーとの連携が強みとされていた。この買収によって技術開発の速度低下や、ベンダーロックインになるのではないか?と不安視する声も有る。

 今回の買収により、スカイハイネットワークのCEO Rajiv Gupta氏が、マカフィーのクラウドセキュリティビジネスユニットを率いることになるため、スカイハイの革新性やスピードは損なわれないとしているが、マカフィーの当面の課題は、マーケットの不安の払拭で有り、特にベンダーロックインとならない方向性を明確に示していく必要が有るだろう。