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ミルコ・デムーロ騎手のJRA重賞における単勝回収率を計算してみたら凄い数字になった

村上アシシプロサポーター・著述家・ビジネスコンサルタント
快進撃を続けるミルコ・デムーロジョッキー(写真:中原義史/アフロ)

2月21日に東京競馬場で行われた今年最初のG1レース、フェブラリーステークスはミルコ・デムーロ騎手鞍上のモーニンが直線で突き抜けて優勝した。

特にこの2週間、デムーロジョッキーは重賞に4回騎乗して、そのうち3回勝利し、重賞における勝負強さを見せつける形となった。

デムーロがJRAの騎手免許を取得してからのこの1年間、ひたすら彼の活躍を目にしてきた筆者は、ふと気になったことがある。

――デムーロ騎手はどれだけの頻度で重賞を勝っているのか?

普段からサッカーのデータ分析コラムを執筆している筆者にとって、これは実績データを確認してみたいと思い立ち、JRAのデータファイルを参照し、彼がJRA所属となってからの重賞勝ち鞍を表にしてみた。

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重賞はこの1年間で64回騎乗し、14回優勝している。勝率は21.9%。実に5回に1回は勝利していることになる。

そして更に目を見張るデータがある。単勝回収率だ。

この1年間、デムーロが騎乗する重賞において、ひたすら彼が騎乗する馬の単勝に100円ずつ賭けた場合、64レースで合計6,400円の単勝馬券を買うことになる。結果、64枚の単勝馬券のうち14枚が的中して、14,410円が返ってくる計算になる。

すなわち、単勝回収率が驚異の225%となるのだ(14,410÷6,400という計算式)。

JRAの単勝払戻率(80%)と比べてみても、デムーロが叩き出している単勝回収率がいかに凄まじいかがわかるだろう。

累計の勝率は2月22日時点で15.7%となり、重賞のそれと比べると6%も落ちることになる。これは裏を返すと、重賞における「勝負強さ」が尋常ではないことの証左だ。

これからもデムーロ騎手の「大一番」における活躍を期待したい。

プロサポーター・著述家・ビジネスコンサルタント

1977年札幌生まれ。2000年アクセンチュア入社。2006年に退社し、ビジネスコンサルタントとして独立して以降、「半年仕事・半年旅人」という独自のライフスタイルを継続。2019年にパパデビューし、「半年仕事・半年育児」のライフスタイルにシフト。南アW杯では出場32カ国を歴訪する「世界一蹴の旅」を完遂し、同名の書籍を出版。2017年にはビジネス書「半年だけ働く。」を上梓。Jリーグでは北海道コンサドーレ札幌のサポーター兼個人スポンサー。2016年以降、サポーターに対するサポート活動で生計を立てているため、「プロサポーター」を自称。カタール現地観戦コミュニティ主宰(詳細は公式サイトURLで)。

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