宝くじが悪夢になる日 ~宝くじを当てる方法?~

(ペイレスイメージズ/アフロ)

確率的に考えるとBIGを含めて宝くじ関係は必ずしも当たりやすいものではありません。100円を宝くじに使ったとして、平均的に戻ってくる期待値、つまり当選する金額は20円から30円程度です。もともと宝くじの目的は自治体や政府等の公的な団体が資金を集めることなのです。

出典:本当に当選するの、宝くじ … その抽選で不正は行われたのか?【Yahoo!ニュース個人】

先月、宝くじについての記事を投稿しました。確率的な話を中心に、そう簡単には当たらないという話をしたのですが、多くの人に関心を持って読んだ頂いたようです。夢を買うに等しい宝くじですが、悪夢になる場合もあります。先週に「宝くじ600万枚(約18億円分)買った結果」という記事が話題になりました。パソコンで表示された結果のスクリーンショットが話題となったのですが、約7億円の当選金が期待値にほぼ等しいこともあって、事実と勘違いした人もいたようですが、これは誰でもできるweb上でのシミュレーションプログラムの結果です。実際に18億円を支払ったり、不正アクセスを行って600万枚の宝くじを奪い取ったものではありません。

この夢を売る宝くじですが、数百年も前の大昔から宝くじにまつわる詐欺には枚挙に暇がありません。詐欺の手口としては、「事前に当たりくじを知っている」ということが基本です。方法はどうであれ、事前に知っているか否かは、当たりくじが公表されるまでわからないことが利用されているんです。事前にわからないということを確実に証明することは非常に困難です。一部の宝くじでは当然番号を決定する際に、第三者が回転する番号盤に矢を打つような偶然性に依存する方式が取られますが、矢の発射タイミングと回転盤が同期をしている等、疑えばいくらでも不正の可能性が考えられます。

最近でも根本的な手口は同じです。しかしネットの特性を利用した詐欺に発展しています。今でも被害が少なからずあるという具体的な方法は以下の二つです。一つは情報に対する認識の格差を利用したものです。詐欺犯罪者は、たとえばロト6のようなくじにおいて、「実はいろいいろと裏があって、事前に番号を知っている」と電話等で誘いかけます。そして「その証拠に今回だけ番号を教える、明日確かめてみろ」と言って当選番号を告げます。確かに翌朝の新聞を見るとその当選番号が書かれています。それで騙されてしまうのです。当然ですが、当選番号は夜にネット等では発表されており、それに気が付かない人は騙されてしまうのです。

もう一つは、やはり事前に番号を知っているといって誘いかける方法です。ロト6だと、「1週間後のロト6での当たり番号を知っている。その証拠に2桁の番号を一つだけ教える」といって当たり番号を教えます。さらにその1週間後に「信じないのなら、さらに一週間後の当たり番号を一つだけ教える」といって当たり番号を教えます。さらに1週間後に「まだ信じないのなら…」と同じように教えます。毎回当たるので、本当に当たり番号を知っているのでは、と信じてしまい騙されてしまうのです。この種明かしはこうです。メールを使って不特定多数に適当な2桁の数を送るのです。たとえば10万人にメールを送れば、1万人以上の人は当選番号になります。さらにこの当たった番号の1万人に適当な2桁の番号を送ります。そうすれば少なくとも1000人は当たり番号になります。同じように繰り返せば、100人以上に3回とも当選番号が送られます。この100人の中で数人が騙されてしまうのです。

詐欺ではないにしろ、宝くじの攻略法というものはいくつも存在しますが、それほど簡単に当選するわけではなく、確実な攻略法などは存在しないのです。もし存在するとすれば、それを発見した人が実践して大金持ちになっているはずであり、それを教えるはずがないのですから。