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能登半島地震:スマホバッテリー節約と安全な利用法

三上洋ITジャーナリスト
2019年の台風19号での長野県長野市での避難所の様子(写真:ロイター/アフロ)

 1/1に発生した令和6年能登半島地震で、携帯電話サービスが止まったり、停電が発生しています。スマートフォンを長持ちさせて安全に使う方法をまとめます。電話は集中のため繋がりにくくなりますので、音声電話は使わずLINEや災害伝言板を使うようにしましょう。

1:スマートフォンの節電機能を使う

電池を長持ちさせるために、すぐにスマホの節電機能をオンにしてください。iPhoneであれば設定の「バッテリー」にある「低電力モード」を有効にしてください。通常よりもバッテリーが長持ちするようになります。Androidなら「バッテリーセーバー」などの節電機能があります。

2:当然ながらできるだけ使わない

スマホのライトを使わない、動画を見ないなど、当たり前ではありますができるだけ使わないことが大切です。また画面をできるだけ暗くする、アプリの通知を切るなどの節電に有効です。

3:携帯電話のサービス停止や停電では避難所で協力し合うこと

携帯電話自体のサービスが止まっている場合、スマホの電源をオンにしておくとバッテリーの消費が激しくなります(電波を探すため)。そのためサービス停止が確定している場所では、できるだけ電源をオフにするか機内モードにするといいでしょう。

ただとても不安になるので、避難所にいる人どうしで電波の状況などを共有し、全員がスマホを使うのではなく一部の人がチェックするようにすることをお勧めします。

4:安否をLINEやSNS、災害伝言板に登録

今は携帯電話サービスが使えていても、今後止まる可能性もあります(停電の影響など)。そのためいま通信ができる場合は、各携帯電話会社がオープンしている災害伝言板に安否と避難所の場所を登録しておきましょう。

ドコモ:https://docomo.ne.jp

au:https://au.com

SoftBank:https://softbank.jp

楽天モバイル:https://network.mobile.rakuten.co.jp

5:順次「00000JAPAN」や充電サービスが始まるまでスマホのバッテリーを節約したい

今後、避難所では無料で使えるWi-Fiサービス「00000JAPAN」や、充電サービスが始まるはずです。それまではスマホのバッテリーを節約するように心がけてください。

災害でのスマホ対策全体については以下のページでもまとめていますので参考にしてください。

台風など災害停電スマホ対策とバッテリーを長持ちさせるコツ

なお被災地以外の方は、電話での直接の連絡は避けましょう。電話集中(輻輳)での混乱を避けるためです。

ITジャーナリスト

セキュリティ・ネット事件・スマートフォン料金を専門とするITジャーナリスト。テレビ・ラジオ・雑誌などでの一般向け解説多数。読売オンライン「サイバー護身術」、アスキー「5分でわかる時事セキュリティ」などを連載。文教大学情報学部非常勤講師

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