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フードテックの政治学:一部昆虫食を新規食品として認可したEUと反旗を翻すイタリアの現状

松平尚也農業ジャーナリスト、龍谷大学兼任講師、AMネット代表理事。
(写真:アフロ)

 先に少し触れたが、EUではここ数年でミルワーム、トノサマバッタそしてコオロギを新規食品として正式に承認し、EU圏内での販売を許可している。2023年1月には、さらにコオロギパウダーの市場投入を5年間許可することが発表された。ただしコオロギパウダーを使用する場合は、商品の原材料のリストに表示する義務があり、アレルギーの可能性を表示する必要もある。EUが日本と異なるのは、昆虫食の認可にあたってアレルギー等の市民の関心事について検討されている点だ。EUの昆虫を新規食品として認可したサイトのQ&Aでは、昆虫食のアレルギー等の規則については以下のごとく述べられている。

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農業ジャーナリスト、龍谷大学兼任講師、AMネット代表理事。

農・食・地域の未来を視点に情報発信する農業ジャーナリスト。龍谷大学兼任講師。京都大学農学研究科に在籍し国内外の農業や食料について研究。農場「耕し歌ふぁーむ」では地域の風土に育まれてきた伝統野菜の宅配を行ってきた。ヤフーニュースでは、農業経験から農や食について語る。NPO法人AMネットではグローバルな農業問題や市民社会論について分析する。有料記事「農家ジャーナリストが耕す「持続可能な食と農」の未来」配信中。メディア出演歴「正義のミカタ」「めざましテレビ」等。記事等に関する連絡先:kurodaira1974@gmail.com(お急ぎの方は連絡先をご教示くだされば返信します)。

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