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6月末時点の日本国債の保有者

久保田博幸金融アナリスト
日銀の資金循環統計を基に筆者作成

 日銀は9月20日に2023年第2四半期の資金循環統計(速報)を発表した。

「資金循環統計(速報)(2023年第2四半期)」日本銀行

https://www.boj.or.jp/statistics/sj/sj.htm

 6月末の個人の金融資産額は2114兆8575億円と過去最高を大幅に更新した。個人の金融資産の内訳は、現金・預金が前年比で1.4%増の約1117兆円。株式等は同26.0%増の約268兆円、投資信託は同15.9%増の約100兆円となっていた。

 これを基にして国債(短期を除く)の保有者別の内訳を算出してみた。2023年6月末時点の国債残高は1090兆2785億円となっていた(この統計では時価総額となっている)。保有者別の内訳は下記の通りとなる。

中央銀行(日銀)、580兆4902億円、53.2%

保険・年金基金、239兆1067億円、21.9%

預金取扱機関(銀行)、88兆3490億円、8.1%

海外、79兆5260億円、7.3%

公的年金、48兆7954億円、4.5%

家計、13兆0083億円、1.2%

その他、41兆0029億円、3.8%

 日銀の国債保有比率は53.2%となり、過去最高を記録した前回の53.3%からはやや低下した。日銀は前期比で約4兆円増となっていた。公的年金は約4兆円増、保険年金も約3兆円増。預金取扱機関(銀行など)は約7兆円減となった。

 短期債を含めた国債全体の数字でみると6月末の残高は約1240兆円。このうち日銀が約584兆円で47.1%のシェアに。海外勢の残高は約181兆円と短期債を含めると国債全体の14.6%のシェアとなっていた。

金融アナリスト

フリーの金融アナリスト。1996年に債券市場のホームページの草分けとなった「債券ディーリングルーム」を開設。幸田真音さんのベストセラー小説『日本国債』の登場人物のモデルともなった。日本国債や日銀の金融政策の動向分析などが専門。主な著書として「日本国債先物入門」パンローリング 、「債券の基本とカラクリがよーくわかる本」秀和システム、「債券と国債のしくみがわかる本」技術評論社など多数。

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