2月末時点での国別の米国債保有状況
米財務省が4月15日に発表した2月の国際資本収支統計における米国債国別保有残高(MAJOR FOREIGN HOLDERS OF TREASURY SECURITIES)によると、海外投資家による米国債の保有高は7兆7136億ドルとなった。12月の7兆7477億ドルには届かないものの高水準を維持している。
MAJOR FOREIGN HOLDERS OF TREASURY SECURITIES https://ticdata.treasury.gov/Publish/mfh.txt
2月の米10年債利回りは1%台の後半から2%近辺での動きとなっていた。FRBの利上げ観測が強まりつつあったが、ウクライナ情勢の緊迫化によるリスク回避の動きなどもあって、結果として方向感に乏しい展開となっていた。トレンドが出るのは3月あたりからとなった。
あらためて国別の米国債保有残高を確認すると、日本の米国債保有額は1兆3063億ドルとなり、前月比32億ドルの増加となり、引き続きトップは維持した。
2位の中国は1兆548億ドルとなり、前月比で53億ドルの減少となっていた。参考までに2022年2月末の中国の外貨準備は前月末より78億ドル少ない3兆2138億ドルとなっていた。ほぼそれに近い減少となっていた。
増加した国は英国、ベルギーなど。減少した国はスイスや中国など。
上位10か国の米国債保有額は下記の通り。
国、米国債保有額、前月比(単位、10億ドル)
日本(Japan)、1306.3、+3.2
中国(China, Mainland)、 1054.8、-5.3
英国(United Kingdom) 、625.2、+16.4
アイルランド(Ireland) 、314.8 +6.5
ルクセンブルク(Luxembourg) 314.0 +3.2
スイス(Switzerland)、281.7、-17.3
ケイマン諸島(Cayman Islands )、277.4、6.3
ベルギー(Belgium )、258.4、+15.4
台湾(Taiwan)、248.5、-0.1
ブラジル(Brazil)、241.2、+1.5