台風14号北上 宮城県でも強風による農業被害に注意・警戒を
16日(金)現在、台風14号が日本の南を北上していて、大型で非常に強い勢力にまで発達しています。ここのところ穏やかな晴天が続いている宮城県でも19日(月・祝)~20日(火)は暴風の吹くおそれがあり警戒が必要です。
台風の進路予想にはまだブレも
台風14号は18日(日)に九州に接近した後、進路を東寄りに変えてくる見込みです。ただ、この進路を変える頃にちょうど陸地との摩擦の影響を受けるようになること・台風を流す偏西風にどのタイミングで乗っかるかがまだ読めないことなどからコンピューターの進路予想にはバラつきがあり予報円も大きくなっています。
16日18時に気象庁が発表している台風進路図では、20日(火)の予報円の直径は約1000kmもあり、まだ宮城県での雨・風のピークがいつ頃になりそうかは絞りきれない状況です。
ただ今回の台風は「大型」ですので、強風の吹く範囲が広くなっています。まだ宮城県には予報円がかかっていない19日(月・祝)にも風が強まる可能性があります。
収穫の秋に暴風のおそれ
下の図は複数あるコンピューターによる雨・風の予想のうちの1つです。この通りになるとは限りませんが、19日(月・祝)には日本海に台風が進み、それに伴って宮城県でも南風が強く吹く予想です。
もしこのコンピューターの予想通りになると、宮城県においても平均で15m/s前後、瞬間的には20m/sを超す強風のおそれがあります。飛ばされやすいものは家の中にしまっておいた方がいいですし、また空の便など交通機関にも影響が出るかもしれませんのでご注意下さい。
また宮城県において9月と言えば稲の刈り取りや梨の収穫が行われ秋の味覚が溢れる時季ですが、ちょうど台風シーズンと重なることでこれまでにも農業被害の出たことがたびたびありました。
今回の台風14号においても稲の倒伏や梨の落果などのおそれがあるため、可能であれば晴れ間の出ている17日(土)のうちに刈り取りや収穫を進めた方がいいかもしれません。