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NY原油14日:小反発、週末を控えて買い戻しが膨らむ

小菅努マーケットエッジ株式会社代表取締役/商品アナリスト
(写真:アフロ)

NYMEX原油9月限 前日比0.27ドル高

始値 42.23ドル

高値 42.96ドル

安値 41.35ドル

終値 42.50ドル

特に目新しい材料などは見当たらなかったが、前日までの下げ相場を受けて週末を前にショートカバーが膨らみ、小反発した。

今週は年初来安値を更新する下げ相場になったことで、週末を前にショートカバーが膨らんだ。週間足ではこれで8週連続の下落となっており、下げ幅としては前週比-1.37ドルと決して加熱感のあるような急落相場になった訳ではない。ただ、年初来安値を更新したことで短期的な目標達成感も浮上していることで、週末を前に売りポジションの整理が行われた模様。少なくとも、敢えて週末を前に売り急ぐ必要性は乏しいと評価されており、まずは売りポジションの含み益を確定したいとのニーズが高まった。

もっとも、石油輸出国機構(OPEC)の大規模増産で国際需給が緩んだ状態にあることは変化がなく、戻り圧力は限定されている。米石油リグ稼動数が前週比+2基の672基となり、4週連続で増加していることもネガティブ。まだシェールオイルの本格増産が再開されている訳ではないが、少なくとも現行価格水準でシェールオイルの減産対応を促すのは難しいのは明らかであり、需給リバランスのためには更に原油安を進める必要性が高いとの見方が支配的。本日は、原油相場が小反発する一方で、石油製品相場は続落していることも確認しておきたい。

改めて安値更新局面に突入する中、目先は40ドルの節目がターゲットになる。年初来安値でトレンドフォローの売りも膨らみ易くなっているが、いずれにしても価格低下による需給リバランスが要請されている以上、需給均衡化の目処が立つまでは戻り売り優勢の地合が維持される可能性が高い。仮に短期の相場反転があるとすればドル安になるが、足元ではそのドル安圧力も一服している。

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マーケットエッジ株式会社代表取締役/商品アナリスト

1976年千葉県生まれ。筑波大学社会学類卒。商品先物会社の営業本部、ニューヨーク事務所駐在、調査部門責任者を経て、2016年にマーケットエッジ株式会社を設立、代表に就任。金融機関、商社、事業法人、メディア向けのレポート配信、講演、執筆などを行う。商品アナリスト。コモディティレポートの配信、寄稿、講演等のお問合せは、下記Official Siteより。

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