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NY原油26日:新規手掛かり難で小幅まちまち

小菅努マーケットエッジ株式会社代表取締役/商品アナリスト

NYMEX原油7月限 前日比0.07ドル安

始値 59.66ドル

高値 59.96ドル

安値 58.76ドル

終値 59.63ドル

特に決め手となるような材料が見当たらない中、小幅まちまちとなった。

アジア・欧州タイムは過剰供給環境を背景に戻り売り優勢の展開となり、一時58.76ドルまで下落した。ただ、週末を控えて更に大きく売り込むことに対しては警戒感が強く、ニューヨークタイムは概ね前日終値水準まで切り返している。石油輸出国機構(OPEC)の大規模増産で過剰供給に対する警戒感が強いが、なおガソリン需給の方に若干のタイト感が残されていることで、大きく売り込むことも躊躇されている。本日も、ガソリン相場は底固く推移しており、原油相場との比較では底固さを見せている。週明けの取引では、ギリシャ発のリスクオフの動きが嫌気され、58.75ドル前後の価格水準まで軟化している。

国際原油需給に関しては緩和状態が続くとの評価が確立する中、米石油在庫の減少傾向という数少ないポジティブ材料を消化できれば、改めて下値切り下げ傾向が強まろう。「国際原油需給の緩和見通し」と「米原油在庫の減少傾向」の強弱材料について、前者を重視する動きがやや優勢になり始めている。ただ本格的な値下がりにはドル安傾向に歯止めが掛かることが必要不可欠であり、60ドル水準のボックスを下抜けできるのか否かは、ドル相場の動向に依存することになろう。ギリシャ債務問題、そして来週の米雇用統計発表などを受けて、ドル高圧力の再開が見られるか否かが、原油相場のボラティリティ回復の有無を決定付ける見通し。

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マーケットエッジ株式会社代表取締役/商品アナリスト

1976年千葉県生まれ。筑波大学社会学類卒。商品先物会社の営業本部、ニューヨーク事務所駐在、調査部門責任者を経て、2016年にマーケットエッジ株式会社を設立、代表に就任。金融機関、商社、事業法人、メディア向けのレポート配信、講演、執筆などを行う。商品アナリスト。コモディティレポートの配信、寄稿、講演等のお問合せは、下記Official Siteより。

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