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準決勝一番乗り&グループ1位通過へ! フェデラーは男子テニス最終戦・ATPファイナルズでやはり強い!

神仁司ITWA国際テニスライター協会メンバー、フォトジャーナリスト
ラウンドロビンで2勝目を挙げて準決勝進出一番乗りを決めたロジャー・フェデラー(写真/神 仁司)
ラウンドロビンで2勝目を挙げて準決勝進出一番乗りを決めたロジャー・フェデラー(写真/神 仁司)

 男子ワールドテニスツアー最終戦であるATPファイナルズ(11月12日~19日、ロンドン・O2アリーナ)大会3日目のラウンドロビン(総当たり戦)のボリス・ベッカーグループ2ラウンド目で、ロジャー・フェデラー(2位、スイス)が、アレクサンダー・ズベレフ(3位、ドイツ)を7-6(6)、5-7、6-1で破り、2勝目を挙げて準決勝進出一番乗りを決めた。

 36歳のフェデラーと20歳のズベレフ、世代を越えた対戦といえるものだが、過去の対戦成績は、2勝2敗で互角だった。

 ただ、今回のファイナルズという大舞台で、フェデラーは、以前よりズベレフのフォアハンドストロークのコースを読むことができたという。

 さらに、「いつもロジャーはこちらのリズムを乱し、勝利に結びつけようとする方法を見出そうとする」とズベレフと振り返ったように、フェデラーがバックハンドストロークのスライスを巧みに使って、ズベレフの強力なグランドストロークのペースを乱した。

 バックハンド同士の打ち合いでは、フェデラーがミスをしていらつく場面もあったが、ファイナルセットでフェデラーが立て直し、第2ゲームから6ゲーム連取で勝負を決めた。百戦錬磨のフェデラーと新進気鋭のズベレフとのバトルは、2時間12分におよび、前評判どおり素晴らしい試合となった。

「最初から最後までタフマッチだった」というフェデラーは、ファーストサーブの確率こそ53%と高くなかったものの、ファーストサーブでのポイント獲得率は83%と高かった。

 実は、フェデラーは、今回を含めて15回出場したツアー最終戦のうち、ラウンドロビンで敗退したのは、2008年のマスターズカップ(当時の大会呼称)の時だけで、無類の強さを誇る。

 ただし、36歳の体を気づかい、試合翌日にはしっかり休息をとって、次の試合のための回復に努める。「15年前と完全に違う」と笑うフェデラーは、若い時代とは異なって、常にコンディションに気を使いながら、高いレベルのテニスを維持して、一戦一戦プレーをしていく。

 すでに準決勝への切符を手にしたフェデラーは、11月16日に行われるラウンドロビン、ボリス・ベッカーグループ3ラウンド目で、マリン・チリッチ(5位、クロアチア)と対戦し、グループ1位通過を目指す。

ITWA国際テニスライター協会メンバー、フォトジャーナリスト

1969年2月15日生まれ。東京都出身。明治大学商学部卒業。キヤノン販売(現キヤノンMJ)勤務後、テニス専門誌記者を経てフリーランスに。グランドスラムをはじめ、数々のテニス国際大会を取材。錦織圭や伊達公子や松岡修造ら、多数のテニス選手へのインタビュー取材をした。切れ味鋭い記事を執筆すると同時に、写真も撮影する。ラジオでは、スポーツコメンテーターも務める。ITWA国際テニスライター協会メンバー、国際テニスの殿堂の審査員。著書、「錦織圭 15-0」(実業之日本社)や「STEP~森田あゆみ、トップへの階段~」(出版芸術社)。盛田正明氏との共著、「人の力を活かすリーダーシップ」(ワン・パブリッシング)

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