Yahoo!ニュース

静岡市 猛暑日継続日数 過去最長になるか?

伊藤麻衣気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
静岡市内は暑さが続き、日傘をさす人も多い(筆者撮影)

11日も猛烈な暑さでした。一番上がったのが静岡市です。36.6度でした。35度に届かなかったものの、西部の天竜、東部の三島市、伊豆の稲取と熱海市網代は34度以上と、県内全域で厳しい暑さになりました。

11日の最高気温(提供:ウェザーマップ)
11日の最高気温(提供:ウェザーマップ)

特に静岡市で気温の高い状態が続き、日曜日・月曜日・きょうと3日連続で35度を超える猛暑日になっています。これだけ暑さが長く続くのは、過去にそれほど多くありません。

静岡市の猛暑日が継続した日数を、1940年以降、60年分調べてみました。3日連続で猛暑日になったのは、過去6回ありました。一番長かったのが4日です。1997年と2017年に4日連続猛暑日がありました。今年の静岡市はおとといから3日連続猛暑日になっていますが、この後も気温が高い状態が長く続き、この記録を抜く可能性があります。

静岡市の猛暑日継続日数(筆者作成)
静岡市の猛暑日継続日数(筆者作成)

今後の予想最高気温を見てみると、12日には37度、木曜日も36度と、予想通りに上がれば5日連続になります。今までの記録を更新しそうです。その後も34度前後が予想されていて、もっと記録が伸びる可能性があります。経験のない長い暑さになりそうです。これまでの暑さですでに体力は落ちている方もいるかと思います。基本的なことではありますが、水分をしっかりとる、涼しいところで過ごす、体調が悪いと思ったら無理をしないことが大切です。

予想最高気温(提供:ウェザーマップ)
予想最高気温(提供:ウェザーマップ)

暑さが長く続く原因は

広い範囲で暑くなったのは2つの高気圧が原因です。今、太平洋高気圧が本州をすっぽり覆っている状況です。さらに上空1万メートル付近にも大陸からチベット高気圧が張り出してきています。2つの高気圧が重なる部分は特に気温が上がりやすいです。今後1週間、2つとも衰える気配がなく、同じような暑さが長く続きそうです。

2つの高気圧が日本付近を覆う(筆者作成)
2つの高気圧が日本付近を覆う(筆者作成)

特に静岡市で気温が高いのはフェーン現象が加わっています。フェーン現象は山頂付近を吹いている風が山に沿って降りていくことで急激に温度が上昇し、風上よりも風下の方が暑くなる現象です。

静岡市の南西側、焼津市との境に標高が500mほどの高草山があります。南西の強い風が吹くと静岡市でフェーン現象が起き、気温が上がります。静岡市が猛暑日になるときには、ほとんどフェーン現象が起こっています。

静岡市の暑さはフェーン現象が原因(筆者作成)
静岡市の暑さはフェーン現象が原因(筆者作成)

12日は暑い時間が長い

12日も2つの高気圧とフェーン現象で静岡市はぐんぐん気温が上がっていきます。3時間ごとの気温の変化です。

静岡市の時系列予報(提供:ウェザーマップ)
静岡市の時系列予報(提供:ウェザーマップ)
浜松市の時系列予報(提供:ウェザーマップ)
浜松市の時系列予報(提供:ウェザーマップ)
三島市の時系列予報(提供:ウェザーマップ)
三島市の時系列予報(提供:ウェザーマップ)
熱海市網代の時系列予報(提供:ウェザーマップ)
熱海市網代の時系列予報(提供:ウェザーマップ)

特に静岡市で気温の高い時間が長いです。午前9時までに30度を超え、夜9時はまだ30度を下回らない予想です。半日以上にわたって30度以上となりそうです。熱中症に警戒をしてください。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

静岡県御前崎市出身。2011年に気象予報士資格を取得。2014年にNHK広島放送局で気象キャスターをはじめ、2017年からは地元のNHK静岡で気象キャスターを務める。たっぷり静岡(平日・午後6時10分~)に出演。地域に根ざした天気や、天気というフィルターを通すと気づく静岡の魅力をお伝えします。

伊藤麻衣の最近の記事