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静岡の梅雨はいつまで続く?

伊藤麻衣気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

静岡県は6月末から梅雨らしい空が続いています。

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(筆者撮影)

静岡市の梅雨に入ってからの雨を振り返ってみると、

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静岡市はまとまった雨が何度も降りました。

6月27日からは毎日雨が観測されていて、今年は雨が多いと感じている方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、梅雨に入ってから昨日までの雨をすべて足して、去年の梅雨期間の雨と比べてみると、

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天城山など、一部で去年を超える雨になっているものの、静岡市や三島市はまだ70%に達していません。

静岡県の梅雨は、まだ折り返したばかりです。

少なくとも2週間は梅雨前線の影響を受けやすい

今後雨はどうなるのか、きょう、名古屋地方気象台から一か月予報が発表されました。

それによりますと、東海地方は今後一か月(7月6日~8月2日)は日照時間が平年並みか少なく、降水量は平年並みか多い予想となっています。

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(気象庁HPより)

詳しく見ると、7月6日~19日にかけては平年より雨や曇りが多い予想です。

その後の2週間は晴れの日が多くなってくるでしょう。

期間の前半で雨が多いのは、梅雨前線や湿った空気の影響を受けるためです。

梅雨前線は南の太平洋高気圧と北のオホーツク海高気圧の勢力で位置が決まります。

太平洋高気圧の張り出しが弱く、オホーツク海高気圧の勢力が強いために、梅雨前線が南海上に停滞しやすくなりそうです。

また、オホーツク海高気圧の張り出しが強いと、その時計回りの風にのって北東から湿った空気が入るというのも理由です。

東海地方の梅雨明けの平年は7月21日ですが、少なくともそのくらいまでは雨の季節は続いていきそうです。

あす夜も雨が激しく降るところが

目先、気を付けたいのがあすの夜の雨です。

あす朝の段階では梅雨前線の雨雲は南の離れたところにありますが

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北上し、夕方には県内にかかってきそうです。

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夜遅くになると発達した雨雲が予想されています。

1時間に30ミリ以上の激しい雨のふるところも出てきそうです。

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これまでの雨で地盤が緩んでいるところがあります。

少しの雨でも土砂災害に気を付けてください。

崖や斜面の近くに住んでいる方は、周囲の状況に気を付け、崖からは離れたところで過ごすようにしてください。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

静岡県御前崎市出身。2011年に気象予報士資格を取得。2014年にNHK広島放送局で気象キャスターをはじめ、2017年からは地元のNHK静岡で気象キャスターを務める。たっぷり静岡(平日・午後6時10分~)に出演。地域に根ざした天気や、天気というフィルターを通すと気づく静岡の魅力をお伝えします。

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