5Gがアイドルライブの未来を変える「ドコモ×フジテレビ×JidorAR×まねきケチャ」

TIF2017・5G STAGEでの「まねきケチャ」

アイドルファンの間ではおなじみになったTOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)が今年もお台場で無事閉幕しました。個人的にはTIFで夏が始まって、お盆に入るのが日本の夏という印象です。今年も出演アイドルは223組・1475名、そして来場者は約8万1500人という過去最高の動員となりました。

そのTIFで、ケータイが5G回線になったら、アイドルライブの未来はこうなるんじゃないか?という実験的なプロジェクトも行われていました。

それがJidorAR@TIF2017です。

https://jidorar.com/

仕組みとしては、事前募集に当選したファンのみなさんが事前に自分の顔をスキャンして3Dモデルにして、「JidorAR」アプリでそのデータを読み込んだアバターをARとして、アイドルライブ(この日はまねきケチャ)を楽しむというもの。

ステージにむかっていちばん右が妙にスペース空いているのに気づいた人はするどいです。

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このスペースは、そうARのアバターが動くために空いているスペースだったというわけです。

なお、このリアルタイムダンスで使われた楽曲は「冗談じゃないね」。PV見ると、なぜこの曲が使われたかわかります。

  • ノリのいい「まねきケチャ」の代表曲
  • ダンスに特徴がある
  • PVですでにまねきケチャメンバーがCG化されている

で、まあこのJidorARがなかなかすごかったんですよ。

以下、理屈は書きますが、アバターとステージ上のメンバーが同期しはじめたときに、うわ!っという感情がありました。実際、そこからライブの熱も一気に上がったのをよく記憶しています。

ということで、このJidorARがこのライブの最中にやっていたことを列挙しておきます。

  • スマホのカメラでライブの様子を取りこんでいる
  • 3Dで作られたアバターがARで表示されている
  • アバターが事前に取られたまねきケチャ自身のモーションキャプチャーで動く
  • スマホのマイクでライブ中の音を取り込んで、その音とアバターが同期している

で、これだけの処理をスマホと5G回線(会場内はWiFi)で実現しているわけです。

会場までは5G回線、会場内はWiFiで接続
会場までは5G回線、会場内はWiFiで接続
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これらの処理は、たしかに現状の4G回線や4G端末ではやりすぎ感はあります。

実際、会場でARライブをやっていた私のスマホもバッテリーがめりめりと減っていきました(笑)。でも、これは5Gに時代になれば、これぐらいのことは、普通にできるようになりますよ!というメッセージでもあるわけです。

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4Gから5Gでなにが変わるのか、もちろんデータ転送スピードは当然上がりますが、いちばん変わるのはレイテンシーと言われています。ドコモのオフィシャルでは以下のような表現をしています。

今より通信速度がさらに速くなり、一度により多くの人が通信でき、即時の応答が要求される機械同士の通信にも対応できるため、クラウドやIoT(Internet of Things)を使いこなすための移動通信を提供することができます。

出典:docomo 5G

レイテンシーというのは、通信における遅延のことです。レイテンシーが高いと遅延が少ないので、質が高いということです。つまり、リアルタイムでなにかデータ処理をする際に効いてくるのが、このレイテンシーです。

ちょっと考えただけでも、VR・AR・MRがライブ・ゲーム・スポーツなどのコンテンツが組み合わさった際にはオンタイムでリアルタイムな処理が求められるのが想像できると思います。

当然、5G時代になれば、スマホの端末性能もますます向上していき、そこにレイテンシーに強い回線が加わることで、コンテンツの在り方も変化していきます。

今回のTIF2017 でのJidorARの取り組みは、アイドルと5G時代に何が起きていくのかを一足先に体験できるいい機会となりました。