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宮川ソフトバンク社長が楽天モバイル最強プランに「シビれる」 石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.52

石川温ケータイ/スマホジャーナリスト

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石川 温の「スマホ業界新聞」

2023/08/05(vol.526)

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《目次》

1.宮川ソフトバンク社長、最強プランに「シビれる」

----データ専用契約の本人確認厳格化にも言及

2. NTTドコモがネットワーク品質改善を改めて説明

----基地局のアンテナは、周波数別にチルト角度を微妙に調整

3.MNPワンストップ化、キャリアには「特に影響なし」

----ネット契約よりも、ショッピングセンターのほうが集客力あり?

4.今週のリリース&ニュース

5.編集後記

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1.宮川ソフトバンク社長、最強プランに「シビれる」

----データ専用契約の本人確認厳格化にも言及

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某キャリアが「楽天モバイルの『最強プランって言い方、どうなのよ』」と各メディアを焚きつけて回っている。ただ、それだけ記事化するのはなかなかハードルが高いので、8月4日に行われたソフトバンクバンク決算会見で、宮川潤一社長に「最強プランという言い方、どう思います?」と単刀直入に質問をぶつけてきた。

すると宮川社長はなぜか「ありがとうございます」と言いつつ「名前をつけるのは、企業の自由。外部からコメントする立場では無く、実害はないので静観していたが、顧客に誤認される可能性が出てくるということで、現場が総務省と打ち合わせしているという話は聞いている」と回答してくれた。

さらに個人的な見解として「なかなか、シビれるという感じで見ておりました」とも語ってくれた。

かつては、ソフトバンクもいろいろとヤンチャしてきたイメージがあるが、そんな経験があるソフトバンクだからこそ、いまの楽天モバイルの立ち振る舞いは看過できないのかも知れない。

楽天モバイルは5月24日から始まったMNPのワンストップ化を契機に、楽天銀行などのユーザーに対してワンクリック契約を提供しはじめている。

現在はデータプランのみの提供だが、楽天モバイルとしては音声契約のMNPでも対応させるつもりのようだ。三木谷浩史会長は「8月には提供したい」としているが、楽天モバイルのオフィシャルコメントとしては「白紙」というのが正しいようだ。

そんなワンクリック化に対しても、宮川社長は「犯罪防止の観点からも本人確認はとても重要」だとしている。今の時代、データ通信だけであっても、音声通話アプリを使えば、電話のように利用できる。宮川社長としては、法整備自体を見直し、本人確認が不要なデータ通信契約専用回線を本人確認必須にするよう総務省に働きかけたいとしている。

ソフトバンクからの横やりに対して、総務省はどのように動くのか。

確かに本人確認については050番号に対しても、契約時の本人確認を義務化するという動きがでている。ここ最近、電話による詐欺行為を撲滅しようと本人確認を強化する雰囲気になりつつある。

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ケータイ/スマホジャーナリスト

日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、日経TRENDY編集記者としてケータイ業界などを取材し、2003年に独立。現在は国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップル、海外メーカーなども取材する。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。ニコニコチャンネルでメルマガ「スマホ業界新聞」を配信。近著に『これからの5Gビジネス』(エムディーエムコーポレーション刊)がある。

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